水田のSL復活

旧聞に属する話2010-三連水車

 福岡県朝倉市にある菱野の三連水車が今年は5年ぶりに作り直され、6月18日から田畑を潤している。稼働を始めたばかりの頃は、まだ木材の色そのままの茶色だったが、7月27日に訪ねたところ、おなじみの黒々とした姿に戻っていた。今回はついでに、近くにある2基の二連水車も写真に収めてきた。

 上から順に、菱野の三連水車、三島の二連水車、久重の二連水車。2基の二連水車が作られたのも、三連水車と同じく寛政元年(1789年)頃らしい。水の流れの速さの関係だろうか、しぶきを散らしながら水をくみ上げる姿は、一番下流にある久重が最も豪快だった。水車群の横に広がる水田には青々とした苗が植えられ、満々と水をたたえていた。

 これらの水車群は1990年、「堀川用水及び朝倉の揚水車」として国史跡に指定されている。


旧聞に属する話2010-二連水車1

旧聞に属する話2010-二連水車2

旧聞に属する話2010-水田
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炎天下の決勝

旧聞に属する話2010-福岡決勝

旧聞に属する話2010-試合を終えて

 中学ラグビーの福岡県大会決勝が24日、福岡市の舞鶴公園ラグビー場で行われ、城南中が21-5で百道中を下し、2連覇を飾った。

 試合は、スピードある展開ラグビーで前半立て続けに2本のトライを奪った城南中が主導権を握った。後半も落ち着いたプレーで終始相手陣で試合を進め、終了直前にもダメ押しのトライを決め、粘る百道中を突き放した。百道中は前半終了間際にFW陣の突進で1トライを返し、後半開始早々にもチャンスを得たが、勝負どころでのミスや反則が痛かった。

 九州大会は8月1~3日、大分県日田市中津江村の鯛生スポーツセンターで開かれ、城南中はAパートに、百道中はBパートに出場する。


 19日の「
「聖地・鯛生を目指して」で紹介した中学ラグビーの福岡県大会。最後に決勝の予告をしてしまったので、せっかくだから最後までレポートしようと決勝戦も観戦してきた。上がその観戦記。技術的なことが分からないので、簡単にしか書けなかったが、試合の流れは大体合っていると思う。炎天下の熱戦は非常に見ごたえがあった。

 トライ数にして3本対1本、点差はやや開いたが、多分これは時の運だろう。百道中が先制して主導権を握れば、逆の試合展開もあり得たかもしれない。どちらも胸を張って九州大会に臨み、いい結果を残してほしいと思う。
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聖地・鯛生を目指して

旧聞に属する話2010-中学ラグビー

旧聞に属する話2010-福岡準決勝2

 2002年の日韓サッカー・ワールドカップの際、カメルーン代表との交流で一躍有名になった大分県の旧・中津江村(現在は市町村合併により日田市の一部に)。代表のキャンプ地となったのは、鯛生スポーツセンターという場所で、ここでは毎年8月、中学ラグビーの九州大会が部活、スクールに分かれてそれぞれ開かれている。九州の中学生ラガーマンにとっては「花園」並みの聖地だ。

 各県予選では毎年、鯛生を目指しての激闘が繰り広げられているが、今年は新たに全国大会が創設された(このブログの過去記事
「中学版『花園』開催へ」参照)こともあり、激戦の度合いはさらに増しているようだ。19日には部活の福岡県大会準決勝が行われたが、その第1試合・百道―輝翔館・舞鶴(合同チーム)戦の幕切れは、第三者もしびれるほどだった(写真は第2試合の城南―長丘戦)。

 第1試合、ゲームが大詰めを迎えたところで、スコアは12-5と百道リード。百道がそのまま逃げ切るかと思われた終了直前、輝翔館・舞鶴が強力FW陣で相手陣に攻め込み、ラストワンプレーというところで劇的なトライをゴールポストの右横数メートルに決めた。ここで12-10。最後のゴールキックが入れば、決勝進出チームは抽選で決めることになる。だが、緊張気味のキッカーが蹴ったボールは、無情にもゴールポストから大きく外れ、その瞬間、試合はノーサイドとなった。

 第2試合が始まってしばらくしてから、大きな声がするのに気付いた。声がする方を見てみると、(恐らくは)最後のゴールキックを外した子が号泣していた。周囲にはチームメイトは誰もいない。しばらくして彼が泣き疲れた頃、仲間たちが近寄り、抱きかかえるようにして輪に加えた。チームメイトの心情はよく分からないが、非常にいいシーンだと思った。慰めの言葉はいくつもあるだろうが、試合が終わった直後の彼にはきっと響かなかったに違いない。

 部活の九州大会は各県1位のAパート、同2位のBパートに分かれて開かれ、それぞれ8チームが出場する。ただし、佐賀県だけはBパート出場チームがないため、今年は予選参加チーム数が多い福岡県に3枠の出場権が与えられている。きょう敗れた輝翔館・舞鶴にもまだ第3代表の道が残されている。全国大会に通じるAパート出場を懸けた決勝は24日。一昨年と昨年の九州チャンピオンが激突する。

 ※敗れた輝翔館・舞鶴に配慮し、最初は学校名を伏せていたが、同チームが敗者復活戦を勝ち上がって九州大会に出場、さらには同大会Bパートで準優勝を果たしたこともあり、学校名を明らかにした。
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福岡のセミはミンミンと鳴かない

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 梅雨が明けた途端、猛暑が来た。18日の福岡市の最高気温は33.2度。澄み渡った青空には入道雲が湧く一方、セミの鳴き声がシャワーのように降り注ぎ、体感温度を高めていた。だが、全国的には最高気温が35度を超える「猛暑日」となったところも多く、比較的“涼しい”部類だったらしい。

 ところで、タイトルでも書いたセミの鳴き声の話である。以前、この話題で家族と話をしていて少し驚いたことがある。セミの鳴き声は「ミーンミーン」だと信じているのだ。私の知る限り、このように鳴くミンミンゼミは九州の平地にはいない。この鳴き声を九州で聞くことができるのは、山間部などごく限られた地域だ。九州生まれ九州育ちの彼女が、ミンミンゼミの鳴き声を聞いて育ったわけがないのだ。

 しかし、東京で制作されたテレビ番組の中では、当然ながらこの地に生息しているミンミンゼミが鳴いている。実生活の中でセミへの関心がまったくなかったので、テレビから聞こえてくる鳴き声の方が刷り込まれてしまったのだろう。彼女だけの話かと思ったが、念のため、身の回りの九州人に同じような質問をしたら、やはり「ミーンミーン」と答えた人が少なからずいた。結構興味深い話ではないかと思う。

 では、九州のセミは何と鳴くのか? 近年、生息しているのは圧倒的にクマゼミが多く、鳴き声は昆虫図鑑などでは「シュワッシュワッ」と表現されている。ただし、福岡では「ワシワシ」と聞こえる人が多く、中高年世代の間ではセミ自体もワシワシの名前で呼ばれている。透明な羽根を持った巨大なセミで、鳴き声も大音量。私の子供時代は生息数が少なく、かなり貴重な存在だった。

 おぼろげな記憶だが、梅雨が明けると、まず小型のニイニイゼミが頼りない声で鳴き出し、続いて比較的大型で全身茶色のアブラゼミが登場。ほぼ同時期、クマゼミが限られた木に現れる。最後にツクツクボウシが物寂しげな鳴き声で「夏休み」の終わりを告げ、子供たちを絶望的な気分にさせるという流れだった。ところが、現在はクマゼミがいきなり「ワシワシ」騒ぎだし、ニイニイゼミの声を聞くことはほとんどなくなった。クマゼミが都市化に適応して生息域を広げたという話を聞いたこともあるが、実際のところはどうなのだろう。

 セミ捕り少年など滅多に見ない世の中だ。昔は悪ガキを警戒して高い木にしかいなかったクマゼミたちだが、今では低い木に鈴なりなっていたりする。すっかり安心しているのだろう。
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お堀が地面のように

旧聞に属する話2010-アカウキクサ

 福岡市中央区にある舞鶴公園のお堀の一部がアカウキクサで覆われ、まるで赤土のグラウンドのような状態になっている。ハスが群生しているうえ、水面も所々のぞいているので、辛うじて濠だとわかるが、ハスのない時期には水が干上がったと勘違いするかも知れない。実際、数年前には小学生が地面と間違え、転落したケースがあったと聞く。

 アカウキクサというのはシダの一種の水草で、以前は全国各地の水田で繁茂していたが、農薬で激減、在来種は今では絶滅危惧種になっているという。もっとも最近は、よく似た外来種がしぶとく生息地を広げているらしい。専門家ではないので、このウキクサがどちらなのか見分けはつかないが、お堀を管理している福岡市もわかってはいない雰囲気だ。だから、保護か除去かで右往左往した。

 見た目も悪いので、最初は迷うことなく取り除いていたようだが、どうやら希少な植物らしいという情報が入ってきた。そこで、一転保護(正確にはそのまま自生させておく)の方針を決めたのだが、途端に小学生の転落が起きてしまった。結局除去することに方針を再転換、同時にアカウキクサが希少な植物だとは一切言わなくなった。

 小学生の転落は、水深が浅いこともあり、大事には至らなかった。とはいえ不慮の事態は起こり得る。除去の判断が間違いとは思わないが、だったら「絶滅危惧種がお堀に自生していた」といったん保護を決めた時のはしゃぎっぷりは何だったのかといぶかる。このお役所、昨年は「学校に植えられているキョウチクトウには毒がある」という匿名メールに過剰反応、学校に伐採を指示したところ、市民の猛反発を受け、すぐさま撤回したこともあった。良く言えば臨機応変だが、悪く言えば無定見。いかにも福岡市らしいと思う。
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ミラーセイルって何だ?

旧聞に属する話2010-福岡タワー

 写真は、福岡市早良区百道浜の福岡タワー。毎年7、8月の2か月間は天の川をイメージしたイルミネーションで彩られている。九州北部地方はこの数日、梅雨末期の大雨に襲われ、本物の天の川とはご無沙汰だ。写真を撮った15日夜も辛うじて雨は上がったものの、星空は見えなかった。予報によると、梅雨明けは間近らしいが。

 福岡タワーは高さ245m。東京タワーのように鉄骨むき出しではなく、周囲をガラスで覆われているため、オフィスビルのようにも見えるが、内部は、展望室(高さ123m)以外は吹き抜け構造になっている。展望室からの眺めは抜群だが、料金が大人800円と結構高いため、もう何年も上ったことはない。

 このタワーには「ミラーセイル」という愛称があるのだが、そんな名前で呼んでいる人に出会ったことはない。タワーの公式サイトでさえ、「ミラーセイル」なる愛称があることは小さく紹介しているだけだ。タワーの運営を行っているのは、福岡市が出資する第3セクター。実態をきちんと表わした正式名があるのに、意味不明の愛称を付けたがるのは、いかにもお役所らしい。

 福岡市には、このほかにも関係者以外はよく分からない名前の施設が多く、市内西部に最近完成した公共施設にも「さいとぴあ」なる愛称が与えられた。西にあるから「さいとぴあ」なのかも知れないが、南九州の人が聞いたら「宮崎県西都(さいと)市にあるの?」と勘違いされそうだ。
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山笠にもお父さん犬

旧聞に属する話2010-山笠1

旧聞に属する話2010-山笠2

 福岡市の夏祭り博多祇園山笠が1日開幕し、市内の14か所に華麗な飾り山が登場した。早速、ヤフードーム前にある飾り山を見てきた。飾り山の題材は時代物(NHK大河ドラマに便乗したものが多い)が中心だが、ここは場所柄、毎年ホークス選手が主役。だが、今年はここにまで坂本龍馬(写真上の一番上にある人形)が登場し、ホークスを「今年はやらんといかんぜよ!」と鼓舞している。ただし、まったく目立たない。真の主役は明らかに、ソフトバンクのCMで人気のお父さん犬だ。

 お父さん犬は、実はホークスの応援隊長も務めている。彼だけ派手なピンク色のユニホームをまとっているが、これは「鷹の祭典2010」で実際にホークス選手が着用する特別ユニホームだ。よく分からないのが隣でVサインをしている歌舞伎役者みたいな顔の人物だが、これは説明板によると、どうやら現監督の秋山さんらしい。

 一昨年まで監督を務めていた王さんは、(失礼ながら)ギョロっとした目と出っ張った頬骨が特徴的であり、人形でもすぐに分かったものだ。秋山さんは男前だが、王さんほどの特徴はない。飾り山の人形を作る博多人形師泣かせの人物かも知れない。この“歌舞伎人形”を見ての本人の感想はいかがなものだろうか。ちなみにバットを振っているもう一人のホークス選手は、選手会長の川崎のようだ。

 今年は7月23日、オールスターゲームの第1戦がヤフードームで開かれる。ホークスからは杉内、ファルケンボーグ、馬原、川崎、多村の5人がファン投票で選ばれ、地元での球宴を大いに盛り上げてくれるものと期待されている。山笠は15日までで、例年ならば最終日に飾り山は取り壊されるが、今年はヤフードーム前の飾り山に限っては、特例で球宴まで残してくれないものだろうか。モデルと似てる似てないは別として、絢爛豪華な飾り山は、ホークス、博多祇園山笠、そして福岡のまたとないPRになることだろう。
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