ハクチョウのアイちゃん

旧聞に属する話2010-ユリカモメ1

旧聞に属する話2010-ハクチョウ

 強い寒気団が日本列島の上空に居座り、この年の瀬は九州も凍えるような日々が続いている。30日は強風が吹き荒れる中、小雪さえ舞い、「吹雪」と表現した報道機関もあった。もっとも積雪があったわけではなく、北国の人からは「吹雪はそんな甘いものじゃないよ」と笑われそうだが…。

 この天候の中、デジカメ片手に福岡市中央区にある大濠公園、舞鶴公園一帯を散策した。カップルが不審そうに見ていたが、大きなお世話である。別に何を狙っていたわけではないが、ずいぶんたくさんの野鳥たちに出会ったので、何枚か撮影してきた。帰宅後に種類を調べたのだが、1枚目の写真はユリカモメで間違いないと思う。

 両公園一帯は野鳥たちの楽園で、渡り鳥が越冬のためやってくる冬場には40種以上を目にすることができるという。この中に1羽だけコブハクチョウが交じっており、誰が名付けたか「アイちゃん」の名で呼ばれている。30日はほかの野鳥の姿がまったくない公園近くの水路で、ずいぶん丁寧に羽づくろいをしていた。孤独と見るか、孤高と見るか…。

 公園側が飼育しているわけではなく、数年前から住み着いているらしい。「渡りの途中で羽にけがをし、1羽だけ取り残された」という説が流布しており、うっかり信じそうになったが、国内に生息しているコブハクチョウは飼育されていた個体が野生化したもので、別に渡りでやってくるわけではないという。要するにブラックバスやミドリガメと同様、帰化した外来種なわけだ。アイちゃんの古里は意外に近所なのかもしれない。
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西南学院大に理系学部新設?

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 福岡市早良区にある西南学院大が理系学部新設を計画しているらしい。大学側に裏を取ったわけではないが、教職員と懇意にしている出入り業者から「学内ではすでに大っぴらに語られており、果たして受験生が集まるだろうかと心配している教職員もいる」と聞いた。

 理系学部新設の話自体は、地元紙の西日本新聞が今年1月、「西南に理系2学部、総合大学化で魅力アップ」という見出しで報じている。ただし、この時は大学側が公式に認めなかったのか、地元・福岡でも大きな話題になることはなかった。学部新設について、学内でまだ意思統一できていない段階なのかもしれないが、西日本の記事は根も葉もない話ではなかったようだ。

 西南学院大に現在あるのは、神、文、商、経済、法、人間科学、国際文化の文系のみ7学部。九州内では知名度もあり、それなりに評価もされている。ただし、首都圏や関西地区の私大が躍起になっている大学改革やブランド化戦略には無関心のように思え、以前から「弱点」と指摘されていた理系学部がないことについても何らかの動きが表面化することはなかった。正直なところ、「九州ナンバーワン私大」の地位に安住しているのではないかと疑っていた。

 ところが最近になって、新たに小学校を開校したり、心理学科新設を発表したり、西区田尻に総合グラウンドを整備して体育会の強化に乗り出したりと、まるで焦ったように改革策を打ち出している。関関同立をはじめとする他地区私大の九州侵攻に、ようやく危機感を覚えたか。あるいは民間企業による九州地区大学のブランド力調査で、格下と思われていた福岡大の後塵を拝し、しかも年を追うごとにその差が広がっていることも“焦り”の背景にあるかもしれない。

 理系学部新設についてはスケジュール等は未定であり、実現するかどうかも今はさだかではないが、正式決定となれば、九州の受験地図に大きな波紋を呼ぶに違いない。
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大濠公園にイルミネーション

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 14日の帰宅途中、福岡市中央区の大濠公園にイルミネーションがまたたいているのに気付いた。それもかなり大規模なものだ。長いこと福岡市に住んでいるが、この公園にイルミネーションが取り付けられたことなど記憶にない。ただ、物珍しげに見とれている人は私以外にあまりいないようだった。何しろこの公園はジョガーのメッカ。みんな黙々と走っていた。

 いったい何の催しなのかと不審に思い、帰宅してネットで調べたところ、福岡県の公式サイトなどに紹介があった(大濠公園は県営公園なのである)。「Shining Park 2010」という企画で、主催は地元自治会などで作る実行委員会。やはり今年が初めての取り組みらしい。使っているLED電球は12万個にも上るという。ただ、期間は12月17日から26日までとあった。たまたま試験点灯を目撃したようだ。

 同サイトによると、大濠公園の中央部にある島全体(全長300m)を彩る計画だという。湖面に映える明かりは今でも十分きれいだが、17日の本点灯以降はさらに大掛かりなものになりそうで、ちょっと楽しみではある。

 それにしてもこの企画を紹介する新聞記事やテレビニュースなどにまったく気付かなかった。私が見逃しただけかもしれないが、福岡市のセントラルパーク的な公園を大々的に彩るというのに、えらく注目度が低い気がする。イルミネーションなど今さら珍しくも何ともないということだろうか。
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マルくん目が腫れる

旧聞に属する話2010-マルくん2

 恐れていた事態が起きた。ミドリガメのマルくんの目が腫れ、完全にふさがった状態になったのだ。配合飼料や鳥のレバーなどには見向きもせず、刺し身しか食べないため、カルシウムやビタミンを含んだ水質調整剤を使うなど、それなりに気をつけていたつもりだが、十分でなかったようだ。

 幸い爬虫類も診てくれるペット病院が近くにあり、マルくんを洗面器に入れて持ち込んだ。洗面器を片手に自転車で急ぐ変なオジサンを見て、道行く人は不審に思ったに違いない。どう見ても風呂に行く格好だが、近くには銭湯などない。危ないオジサンと思われた可能性が高い。

 それはともかく、診察結果はやはり「ビタミンAとDの不足」。毎日1滴ずつ与えるようにと、液体のビタミン剤を処方してもらった。偏食を許していたこともあり、獣医さんに叱られるのを覚悟していたが、海岸の遊歩道で拾ったカメだと話したためか「アカミミガメには偏食が多いんですよ」とかえって同情的だった。

 病院に行ったお陰で、今まで分からなかったことも明らかになった。一つは年齢。獣医さんによると、3歳。カメの孵化時期からすると、6月に生まれた可能性が高いらしい。もう一つは性別。爪が短いなど姿形から薄々は気づいていたのだが、排泄孔の位置から考えてもメスだと断定された。

 マルくんは、実は「マルちゃん」であったのだ。
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日本一の大観覧車その後

旧聞に属する話2010-観覧車

 福岡市西区の商業施設にあった日本一の観覧車「スカイドリームフクオカ」が営業を停止してから、もう1年以上になる。売却先の台湾に運ぶため、すぐにも解体されるという話だったが、ゴンドラこそ取り外されたものの、依然として巨大な姿をとどめている。

 この写真では分かりにくいが、高さは実に120m。隣に小さな観覧車が見えるが、意外にもこれも60m程の高さがあり、結構な大きさだ。「双子の観覧車」は福岡のランドマークとも言われ、夜間ライトアップされた姿はきれいなものだった。現在は小さい方の「スカイホイール」だけが福岡の夜を彩っているが、往時を知る人間には少し寂しい風景だ。

 スカイドリームを経営していたのは、台湾の海運会社エバーグリーンのグループ企業。収支自体は黒字だったらしいが、徐々に入場者が落ちており、先行きを懸念しての売却だったという。確かに、福岡の人間は飽きるのが早い。全盛期に驚くほどの人を集めながら、いつの間にか閑古鳥が鳴いていた施設もベイサイドプレイス博多、マリゾンなど数多い。福岡人の気質を思えば、賢明な判断と言えるかもしれない。

 ただ、観覧車の解体が終わり、台湾に運ばれるのはいつになるのだろうか。すでに1年以上も風雨にさらされており、もう一度使い物になるのか、人ごとながら心配になる。
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