羽田から見た富士山

旧聞に属する話2011-富士山1

旧聞に属する話2011-富士山2

 1月30日朝、東京モノレールで羽田に向かっていた際、車窓から低い山並みの先に富士山が見えた。今まで単に気付かなかっただけなのだろうが、東京からこれだけはっきり富士山を見た記憶はない。思わず国際線ターミナルで途中下車し、展望台から写真に収めてきた。山頂付近が雲に覆われていたのは残念だったが、やはり富士山は雄大だった。

 昔は関東一円から富士山がよく見えたらしく、各地にある「富士見」という地名はその名残だと聞く。現在も名前に違わない眺望の場所はどれだけ残っているのだろうか。
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AKBが北九州市長選PR

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 北九州市選が23日告示され、来月6日投開票される。街のあちこちには今、投票を呼びかける啓発ポスターが貼られているが、モデルの女性はAKB48メンバーの梅田彩佳さんだ。地元の出身ということで白羽の矢が立ったようだが、失礼ながら、顔も名前も存じ上げなかった。もっとも私のような福岡のオジサンの間ではAKB48よりも、SBM48の方が知名度、人気ともに上だが。

 選挙には現在のところ、現職の北橋健治氏(元民主党代議士)、共産党推薦の北九州大名誉教授・三輪俊和氏の2人が立候補を表明している。前回2007年の市長選では、自民・公明両党が元国交省の役人を擁立し、北橋氏と激しい選挙戦を繰り広げたが、今回は不戦敗のようだ。

 共産党が比較的強い地盤を持っている街だとは言え、「現職対共産推薦の新人」という構図では、いくら人気のAKBでも一人だけでは盛り上げは難しいだろう。ここは紅白歌合戦並みに、姉妹グループも含めたAKB総動員態勢で投票率アップを図るべきではないのか。

 そう言えば、前回市長選の際には元・モーニング娘。のメンバー2人がかかわっていた。よくよくアイドルと縁の深い市長選のようだが、この時は啓発役を担ったわけではない。不利を伝えられていた自・公陣営が劣勢挽回の切り札として選挙戦最終盤の街頭演説に呼んだのだ。

 私自身は見ていないが、聞くところによると、街頭で「♪キタキュウの未来はウォーウォーウォー~」とやったらしい。自・公推薦の元役人は結局、約4万票の大差で敗れたが、この一件がだめ押しになったと私は理解している。
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夢大陸社長逮捕が遅くないか

旧聞に属する話2011-AIビル

 ここ数日、地元・福岡市の話をチマチマ書いているこのブログにずいぶんアクセスがあった(このブログにしては、という程度の数であるが)。アクセス解析によると、「夢大陸」を検索ワードに、昨年6月30日に書いた
「夢大陸の情報誌」に行き着いた人が多かったようだ。

 これを書いたのは、夢大陸が2010年4月に金融商品取引法違反容疑で福岡県警の捜索を受けた後だった。おおかたの人の予想通り、金融商品取引など最初からまったく行っていなかったようで、社長の原千春容疑者は今月15日、詐欺容疑で逮捕された。それにしても逮捕が少々遅くはないか。捜索から約9ヶ月。慎重に捜査した結果かもしれないが、この間にも原容疑者らは人様から集めた金をガバガバ使っていたに違いない。

 報道によると、夢大陸が約400人から集めた金は67億円。ただ、400人全員が被害者というわけではないようだ。資金を運用していると見せかけるため、集めた金のうち54億円は利払いや償還などに充てていたらしく、19日の朝日新聞夕刊は、顧客の中には数百万円から数千万円をもうけた人間もいると報じている。これらの顧客は「ネットワーカー」と呼ばれており、彼らが幅広い人脈を生かして次々に知人を誘ったことで、被害が拡大したという。

 確かに「六本木の巫女」などと名乗る胡散臭い人間の言うことなど、普通は信じないだろう。「実際にもうかった」と力説する人間が介在したからこそ、多くの人がだまされたに違いない。

 豊田商事事件以来、国内では毎年のように巨額詐欺事件が起き、多くの被害者が生まれている。もうけ話の材料は、夢大陸のように金融商品だったり、健康食品だったり、あるいはエビの養殖やIP電話のサーバーだったりと様々だが、事件の構造自体は驚くほど似通っている。なぜ、繰り返されるのか。ひょっとしたら原容疑者らそれぞれの事件の主犯格は操り人形みたいなもので、巨額の金を手にしながら司直の手を逃れる者たちがいつもいつもいるのではないか。朝日の記事を読み、ふと思った。

 写真は、夢大陸や同社が運営するコミュニティFMが入居していたAIビル。
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マルくん、だいぶ回復

旧聞に属する話2011-マルくん3

 目が完全にふさがっていた我が家のミドリガメ、マルくんが徐々に回復してきた。左目は7割、やや回復が遅い右目も半分ほどは開けられるようになり、ひとまずホッとしている。完治するのもそう遠い先ではないだろう。

 飼っているカメが同様の症状になり、対処法を探してこのブログを訪れる人が万が一にもいるかもしれないので、これまでの経緯をおさらいしておく。原因は偏食を許したため。何しろ刺し身しか食べない。幸い爬虫類も診てくれるペット病院が近くにあり、ここで「ビタミンA、D不足」と診断され、総合ビタミン剤を処方してもらった――というのがこれまでの流れ。

 薬をもらって一安心だったが、それからが意外に長かった。獣医さんからは「仰向けにして口に薬をたらすと良い」とアドバイスを受けたのだが、ギューっと口を閉じ、なかなか入っているようには思えない。甲羅の胸のあたりを触ると、怒って口を開く癖があったので、一度はそうやって口の中に入れたのだが、学習能力は想像以上に高く、その後は二度と口を開くことはなかった。そこで、小さめの水槽にぬるめのお湯を張ったうえでビタミン剤をたっぷり入れ、その中で遊ばせもした。

 少しずつ目を開き出したのは、薬を与え始めてから20日以上もたった頃だろうか。見えない時は餌も食べられない、移動も文字通り手探りという状態で、かわいそうでたまらなかったが、見え始めた途端、私の姿を見るなり、大慌てで逃げ出すようになった。毎日、むんずと捕まえては裏返しにして薬を与えていたのだ。相当のストレスだったのは間違いなく、嫌われても無理ないとは思うが、何となく納得いかない今日この頃である。
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受験生が涙した「鳥寄せ」

旧聞に属する話2011-ユリカモメ3

 15日から大学入試センター試験が始まる。全国的に荒天が予想されており、受験生や保護者は心配なことだろう。ちょうど昨年の今頃、以下のような話を書いた。このブログを写真ブログに模様替えした際、カット写真がなかったので、削除していたのだが、季節柄か比較的アクセスが多かったようでもあり、再録させていただきたい(カット写真は近くの公園で撮影したユリカモメ)。

        ◇   ◇   ◇

 受験生だった時、共通一次試験の国語でえらく悲しい話が出題されたのを覚えている。農閑期には出稼ぎをしないと暮らしてゆけない、恐らくは東北地方の寒村が舞台の物語だ。女子受験生の中には、必死で涙をこらえながら問題を解いた人もいれば、泣き出してしまって試験にならなかった人もいたらしい。しばらくは大学生や受験生の間で“伝説”となっていた。

 大学入試センター試験の季節になると、この問題をふと思い出すことがある。受験生の頃の記憶など、他には何も残っていないのに。改めて読み返したくなり、当時の問題用紙のコピーを手に入れた。気になっていた出典は、冒頭に書いてあった。<次の文章は三浦哲郎の短編小説「鳥寄せ」の一節である。これを読んで、次の問い(問1~問6)に答えよ>

 三浦氏は青森県八戸市出身の作家で、1960年には「忍ぶ川」で芥川賞を受賞されている。問題文をそのまま掲載したいところだが、著作権にかかわると思うので、あらすじを紹介すると――。

 語り手の「おら」は、出稼ぎ先の東京から正月休みで帰郷する「父っちゃ」を、身重の「母っちゃ」に代って出迎えに行く。だが、バスから降りる乗客の中に父っちゃの姿がない。出稼ぎ仲間の村人に尋ねたところ、秋口には帰ったはずだという。おらは納得いかぬまま帰宅するが、夜になって村人が詳しい事情を話しに来てくれた。父っちゃは慣れない仕事にへまばかりしていて、「俺はやっぱり百姓だ」と言って夜逃げするように飯場を抜け出したのだった。

 父っちゃは翌年の秋、自宅の裏山で見つかる。白骨遺体となって。眼下に自宅の灯りが見える場所まで来ていながら、そこで首を吊っていたのだ。この時から母っちゃは、気が触れたように鳥寄せの笛を吹くようになる。父っちゃが鳥となって戻ってくるとばかりに。鼓笛隊の演奏中にも調子はずれの笛を吹いた母っちゃをおらは憎み、笛を隠す。しょんぼりした母っちゃはある日、近所から霞網を借りて深い裏山に分け入り、そのまま行方知れずとなる。そして、今度はおらが鳥寄せの笛を吹くのだった。

 共通一次試験の国語は200点満点。この文章題の配点は45点とある。冒頭の女子受験生の話は、大学入学後に複数の友人から似たようなエピソードを聞いた。涙をこらえた人と泣きだしてしまった人とで、もし受験の明暗が分かれたのなら、気の毒な話だ。
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