雁ノ巣飛行場の格納庫

雁ノ巣飛行場跡の格納庫1

雁ノ巣飛行場跡の格納庫3

 自分では廃虚マニアとは思っていないが、今まで撮影してきた風景写真の中にはボロボロの状態の建物が結構含まれている。写真の廃屋は、福岡市東区の雁ノ巣飛行場跡にあった格納庫だ。残念ながら2002年に取り壊され、現在は跡形もない。

 雁ノ巣飛行場とは、1936年(昭和11年)に開設された日本初の国際空港で、戦時中は旧日本軍の航空基地となったり、戦後は米軍に接収されたりと数奇な運命をたどった。飛行場閉鎖後も老朽化した3棟の格納庫が放置され、周辺住民は行政側に対し「治安上問題なので早く撤去してくれ」と要望していたらしいが、長いこと無視されていた。

 ところが、航空ファンらが「歴史の生き証人だ」として保存運動を始めると、一顧だにすることなく取り壊した。解体した張本人は国交省だが、自らの歴史を大事にしないところは、いかにも福岡市らしい。

 写真を撮影したのは2000年11月。重機が写っているのは、雁ノ巣地区と博多湾人工島とを結ぶ道路の建設工事がちょうど始まっていたためだ。格納庫の敷地自体は道路予定地にかかっていなかったのだが、「老朽化した建物が道路の横にあったのでは危険」ということで取り壊しの憂き目にあった。そんなに危険な代物ならば、長いこと放置するなと言いたい。
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