年末年始でシャガール展休館

旧聞に属する話2011-美術館

 芸術に関心のない無教養な人間なので、全然知らなかったのだが、福岡市美術館で昨秋から年明けまで、シャガール展が開かれていた。その展示会で福岡市が例によって信じられない対応を取り、市民から相当強烈な苦情が寄せられていたことを最近になって知った。

 何をしたのか? 天下のシャガール展開催中にもかかわらず、12月27日から1月4日までの9日間、例年通りの年末年始休館をやってのけたのだ。苦情を申し立てた市民は「美術への冒涜」と憤っておられたが、これは市民に対する冒涜でもあるだろう。世の中は私のような人間ばかりではない。年末年始に鑑賞に行きたいと思っていた人もいるはずで、そういった市民から貴重な機会を奪ったのだから。

 市民からの苦情は12月に来ていたようだ。当然だろう。「何とか考え直してほしい」という願いもあったに違いない。なのに、このような苦情があったことを市がHP上で明らかにしたのは2月末になってからだ。当人には早めに回答したのかもしれないが、少し卑怯ではないかと思う。会期中に公にして、広く市民に問うべきではなかったのか。展示会が終わってからずいぶん後に公表しても何の意味もないだろう。

 福岡市側も今回の対応は少しまずかったと思っているようで、先の苦情に対する回答は「今後は、本館の開館、休館等のあり方につきまして、市民サービスの向上という観点から、他美術館の状況等を参考に検討してまいります」とかなり殊勝だ。しかし、腐っても政令市なのだ。他の例を参考にするのではなく、模範になるぐらいの運営をしてもらいたいと思うのだが、無理な注文なのだろうか。

 写真は、うらやましいぐらい休みが長い福岡市美術館。
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