産経新聞の誤報

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 ヤフー知恵袋を悪用した大学入試のカンニング事件で、産経新聞が2日夕刊で大誤報をやらかしたのは皆さんご存じのことと思う。「入試問題流出 都内2高校生が関与」という見出しの記事を掲載したのだ。九州地方では夕刊が発行されていないのでネットで記事を読んだが、関西では1面トップで大々的に報じていたようだ。

 この誤報記事は4日現在でもなぜかネット上で閲覧できる。ただし、「※上記記事は3月2日午後1時55分に掲出しました。その後の展開については『仙台の予備校生を偽計業務妨害容疑で逮捕』などをご参照ください」という断り書きが入っている。潔いのか何なのかよく分からないが…。

 なぜ、こんな誤報が生まれたのだろう? 朝日新聞の元記者執筆の『誤報』(岩波新書)を読む限り、誤報の多くは記者側の思い込みや確認不足が大きいようだが、親族に複数いる警察関係者から昔、違うケースを聞いたことがある。警察内部のスパイ的存在をあぶり出すため、意識的に偽情報をリークすることがあるのだという。

 少し詳しく説明すると、警察と報道機関はズブズブの関係のようだが、警察側が記事にして欲しいのは手柄だけで、不祥事はもちろんのこと、重要事件の捜査情報などが途中で表に出るのは望まない。被疑者に証拠隠滅などされれば、今までの苦労がおじゃんになるからだ。万が一、そんな情報が報道された時、誰が漏らしたのか警察内部で犯人捜しが始まる。その手段の一つとして、目星をつけた捜査官に偽情報を流す。この偽情報が記事になれば、「大当たり」というわけだ。

 今回の誤報原因についてはいずれ産経新聞側から詳しい説明があると思うが、突拍子もない間違いに、つい昔聞いた話を思い出した。
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