サクラは咲いたが

旧聞に属する話2011-サクラ

 福岡市に22日、サクラの開花宣言が出された。と言っても、ちょうど寒の戻りの最中。市内有数のサクラの名所・中央区の舞鶴公園を24日夕に歩いてみたが、一部の木で数輪がほころんでいた程度だった。見頃は少々先だろう。昨年は開花が3月14日とべらぼうに早かった。20日過ぎには満開だったこともあり、今年はずいぶん遅いような気がしていたが、実は平年より4日も早いらしい。

 舞鶴公園では開花前の18日から「福岡城さくらまつり」が開かれているが、東日本大震災の発生を受けてメーン行事のライトアップやステージイベントなどは中止となった。事実上の開催自粛と言っても良いだろう。全国各地の桜まつりの中にも中止を決めたところは多いようで、夜桜見物を楽しみにしていた人は残念に思っているに違いない。

 三陸沿岸や福島の人々の苦難を思えば、個人的にはお祭り騒ぎの自粛は仕方ないと思うが、書き入れ時に仕事を奪われ、苦しい状況にある業種もあるに違いない。東京商工リサーチによると、震災に関連して全国初の倒産が出たが、何とそれは福岡市のイベント会社だった。もともと経営が厳しかったところに、震災で有名ミュージシャンの公演が相次いで休止になり、資金繰りが行き詰まったという。

 電力事情が今のところ逼迫していない西日本の場合は「普通の生活」を続けた方が被災地復興のためにもベターなのかもしれないが、それでも後ろめたさは残る。難しい問題だなと思う。
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