こども病院、驚きの結末も?

旧聞に属する話2011-こども病院

 3月末に書いた
「こども病院はどこへ行く」の中で、こども病院移転計画調査委員会が4月17日の会合で結論をまとめると書いたが、延期になったらしい。14日の新聞報道によると、会合自体は開かれるものの、北川正恭委員長が「議論がまだ不十分」と判断し、結論先送りを決めたという。

 以前にも書いたが、調査委員会の設置目的は、こども病院移転地決定までの経緯を検証することだと私は理解している。そして、市が病院を人工島に持って行くために、なりふり構わず市民を欺いていたことを実際に暴いた。これで調査委の役割は事実上終わったとも思っていた。

 もっと踏み込んで言えば、調査委に候補地選定の権限などはそもそも与えられていないはずだ。従って、17日の結論では、市に再度の候補地選考を勧告するぐらいが精一杯で、人工島や現在地以外の移転候補地を挙げるような「あっと驚く」結論は出てこないとみていた。人工島移転推進が本音と思える高島市長も、恐らくはそのぐらいの腹づもりで調査委を設置したのではないか。

 しかし、最初に3月中とされていた結論は「議論がまだ不十分」という理由で2度にわたって延期された。なまじ北川正恭氏などという“大物”を委員長に据えたことで、委員会が市長の思惑を超えて動き出しているのではないか。「こども病院はどこへ行く」の最後に――新たな候補地の選定や評価にはほとんど踏み込んでいない――と書いたが、ここ最近の会合に限れば、九大病院や九大箱崎キャンパスにえらく焦点が当たっているのも確かだ。九大病院とこども病院の連携が望ましいとの理由からだが、市や九大の思惑を別にすれば、多数の市民の理解を得られる候補地ではある気がする。

 それにしても、この問題、病院を廃止するというわけではない。単に新築移転するというだけの話なのである。なのに2度にわたって市長選の争点となり、今もって議論や対立が続いている。外観の写真でも分かるように、この間にも現病院の老朽化は確実に進んだ。3度目の争点だけは勘弁してもらいたいものだ。
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