福岡大渇水はもう勘弁

旧聞に属する話2011-円盤2

旧聞に属する話2011-円盤1

 3月、4月と北部九州では少雨傾向が続いている。お陰でダムの貯水量はどんどん減っており、福岡市に水道用水を供給している8ダムの貯水率は4月20日現在、平年より12ポイントも低い64%にまで落ち込んでいる。

 例年ならば、菜種梅雨に降った雨で貯水量はグッと上向き加減になる時期なのだが、今年はずっと右肩下がりだ。2度の福岡大渇水(1978、1994年)を経験した身としては嫌な予感がするが、福岡管区気象台の3か月予報によると、幸いにも梅雨時の6月は平年並みに雨や曇りの日が多いらしい。あんな水不足はもう勘弁してほしいものだ。

 同じ渇水とは言いながら、78年と94年ではかなり様相が違っていた。78年の際は最悪の時でも1日10時間は水が出たことになっているが、それは条件が良いところだ。私は当時、高台にある公団住宅に住んでいたが、ひどい時は炊事時に30分程度蛇口から出るのがせいぜいで、大急ぎで水をためるのが日課だった。この時間に帰宅できない人のため、毎日夕暮れ時には給水車が来ており、バケツやポリタンクを抱えた人の長い列ができていたものだ。

 ところが、1994年の大渇水時は、各家庭ではしっかり水が出ていたのである。表向きは78年を超える295日間もの給水制限が行われたことになっているが、現実には夜間の減圧給水だったため、水道を使う使わないは各家庭のモラル任せの部分もあった(ビルなどは水道管を閉め、強制的に使用不可にしていたようだ)。

 水道局が公表している水道統計によると、この年、家庭で1人が1日に使った水の量は平均192リットル、給水制限の続いていた翌95年が193リットルだ。この2年以外はほぼ200リットルで推移しており、市民生活に“甚大な”影響はなかったことが分かる。ただし、ネット上に同様のデータがあった東京都、横浜市の約240リットル(いずれも2006年)に比べれば、200リットルでも相当に少ない。78年の大渇水の経験が街にも人にも身に染みているからだろう。

 写真は20日朝、中央区の舞鶴公園のお堀に浮いていた円盤。上部には太陽光発電パネルが敷き詰められており、この電力を使って水を浄化する仕組みとか。名前は、ソーラーUFOと言うらしい。
関連記事
スポンサーサイト
[Edit]