福岡の人口が京都を抜く?

旧聞に属する話2011-百道浜

 福岡都市圏で心配されていた水不足は、台風に伴うここ3日間の雨で遠のいたようだ。福岡市水道局が発表している「きょうのダム状況」によると、貯水率は一気に70%を超えた。一安心ではあるが、少々雨が降らないと、途端に飲み水の心配をしなければならない福岡都市圏は、やはり構造的な問題を抱えていると痛感する。地域内に大きな河川がないのに、人口が増えすぎたのだろう。

 5月1日現在の福岡市の推計人口がこのほど発表されたが、147万3192人と国勢調査の速報値を約1万人上回った。ひょっとしたら京都市を追い抜いたかもしれないと思っている。京都市の5月現在の数値はまだ発表されていないが、4月1日現在は147万1400人だ。京都市の4月の増減次第だが、超えた、少なくとも並んだ可能性は十分にあるだろう。

 相手が国際都市としても知られる「千年の都」京都なので、人口で追い抜いたところで大騒ぎするほどの話ではないが、福岡の人口が今も増え続けていることは、こと九州内に限っては影響は小さくない。

 例えば、大分県日田市に完成した大山ダムで今月、試験湛水が始まったが、このダムの役割の一つは福岡都市圏への水供給だ。都市圏の水道用水確保のため、地域外に建設・計画中のダムはほかにもある。江川ダム上流では小石原川ダム建設が計画され、那珂川水系では福岡都市圏の渇水対策用として五ヶ山ダムの建設が進む。五ヶ山ダム完成に伴って水底に沈むのは佐賀県の山村、小川内地区なのだ。

 先の福岡市の推計人口のデータには、総人口以外にも興味深い数字がある。対前月増減、対前年同月増減なのだが、対前月は3876世帯4123人の増加、対前年同月は1万3477世帯1万5129人の増加だ。1世帯当たりの人数は約1.1人しかならない。増えたのはほとんど単身者ということだろう。年齢のデータがないので確かなことは言えないが、恐らくこの数字は、他地域の若者を福岡市が吸い上げていることを物語っているに違いない。まるで九州の他地域を食らいながら、福岡都市圏が膨張しているようではないか。

 <6月14日追記>6月推計で福岡市の人口が京都市を抜いたことが確実となった。
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