マルくん、ネギを育てる

旧聞に属する話2011-マルくん20110520

 初夏となり、ミドリガメのマルくんは甲羅が干からびないかと心配になるほど毎日長い時間、日向ぼっこをしている。写真は、目を閉じて気持ち良さそうな雰囲気だが、実はまた目が少し腫れている。ビタミンA補給のため与えていた「タートル・フレッシュアイ」が切れたのが直接の原因だと思うが、幸い今回は軽症で済んだ。餌を食べる時はしっかり目を開いているので、一安心である。

 フレッシュアイが切れた際には、予備で買っておいた総合ビタミン剤「テトラレプチゾル」を与えていたのだが、どうもこちらは好みではなかったようだ。あのユンケルみたいな独特なにおいが苦手だったのか、食欲も減退した様子だった。

 話は、レプチゾルを与えていた時のことである。水替えの際、そんなに汚れていないようだったので、ネギを植えたフラワーポットにまいた時があった。ネギと言っても、本格的に栽培しているわけではない。一度食べた後に残った根っこの部分を植えていたのだ。伸びたらまた食べようという魂胆だったのだが、このネギがマルくんの水槽の水を与えて以降、ニョキニョキ成長を始めたのである。レプチゾルに含まれたビタミン各種が植物にも好影響を及ぼしたのだろうか。

 私はこの時以降、問題のネギを「マルくんネギ」とひそかに名付け、成長するのを楽しみにしていた。カメさんの水を吸ったネギである。もはや食べる気はなかった。ところが、鍋料理の際に出てきたのである。家族に黙っていた私が悪いのだが、ギョッとなって「マルくんネギを入れたの!」と叫んだため、家族はおおよその事情を察したらしい。責任を取って、ネギは私が全部食べた。普通のネギの味であった。マルくんネギは今も我が家のベランダで元気に育っている。


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