鴻臚館跡、ようやく一部開放へ


 福岡市中央区の平和台球場跡地が一部芝生に変わっている。この場所ではずいぶん長い期間、古代の迎賓館・鴻臚館遺跡の発掘調査が続いており、つい先ごろまで穴ぼこだらけだった。ほぼ球場跡地全体に広がる遺跡のうち、かつての外野部分に当たる南半分の調査がようやく終わったので、一部を史跡公園化して市民に開放するということらしい。

 史跡公園と言っても、そんなに大掛かりなものではない。これまでの発掘調査で、鴻臚館には堀をはさんで北館、南館二つの建物があったことが明らかになっている(下図参照、市教委の説明板から)。これらの建物を芝生の上に置いたゴムチップで表示し、堀は砂を敷いて表現する程度らしい。市の公式サイトによると、19日から一般開放されるようだ。

 それにしてもこの発掘調査、いったいどれだけ時間が掛かるのだろうか。平和台球場が解体された1998年に始まっているから、すでに13年目になる。1987年の遺跡発見から数えれば、すでに24年だ。1998年の発掘調査開始前には、確か2007年度までの10年間で調査を終えると発表されていたが、球場北半分(内野側)の調査は一向に終わる気配がない。予算が足りないのか、人手が足りないのか、それとも市の熱意が足りないのか…。

 発掘調査終了後、一帯には建物が復元され、大規模な史跡公園になると聞いている。芝生公園はそれまでのつなぎみたいなものだが、この調子ならば、相当長い間つなぎを務めることになりそうだ。

 
関連記事
スポンサーサイト
[Edit]