ベイサイドプレイス

旧聞に属する話2010-ベイサイド1
   
旧聞に属する話2010-ベイサイド2

 福岡市の博多港に、ベイサイドプレイスという商業施設がある。運営会社だった市の第3セクターが破たんし、立て直しに乗り出した民間企業によって再整備が進められていた。この3月、ようやく再オープンし、先日、遅ればせながら出かけてきた。平日とはいえ、往時を知る者には少し寂しい人出だったが、今度は民間による運営だけに、機動力ある経営が期待できるだろう。

 この施設の開業は1991年3月。いわゆるバブルの崩壊直後でありながら、当初は年間400万人もの集客を誇り、「元気都市・福岡」の象徴ともてはやされた。人気の理由はいろいろあったのだろうが、福岡で港を楽しめる初めての場所だったことも大きかったように思う。港町と言いながら、ベイサイドが出来るまで、横浜や神戸のように港の夜景が楽しめるようなスポットは、福岡に一切なかった。「港に背を向けて発展してきた」と評されるゆえんだ。だから福岡市民にとって、この施設は新鮮だったのだ。

 ベイサイド衰退の要因について、報道機関などは「競合施設の開設で客足が落ちた」と報じているが、これは多分建前の理由だろう。確かに商業施設は、多々誕生したが、港を楽しむ場所は現在でもほかにない。その意味ではライバルが増えたとは言えない。「運営会社の社長に、経営能力のない市職員が相次いで天下ったからだ」というのが、市民の大方の理解ではないか。

 寂しい人出とは書いたが、名物の大水槽(アクアリウム)は以前と同様、記念写真を撮る人でにぎわっていた。温浴施設など、新たに加わった魅力もあれば、福岡市内の別の大型商業施設キャナルシティとを水上バスで結ぶ構想もある。ベイサイドが、名実ともに人気施設として復活するのを期待したい。


旧聞に属する話2010-ベイサイド3
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