荒津大橋眼下の造船所

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 博多漁港を横切る福岡都市高速道路の荒津大橋を通るたび、港内の福岡造船で建造されている大型船が目に留まる。ドックが空の時はめったにない。巨大クレーンが林立する中、さび止めの塗料で赤く塗られた船体がいつもドーンと鎮座しており、恐らく業績好調なことだろう。

 福岡造船は1947年創業で、最初は漁船建造が主だったらしい。当時は以西底引き網漁の最盛期。港内には他にも数軒の造船所があり、一帯は活況を呈していたと聞く。その後、底引き網漁不振で他社が相次いで撤退する中、福岡造船だけはケミカルタンカー建造に転換することで生き残りを図った。同社HPによると、現在は1万~2万トン級のタンカーを毎年5隻程度建造している。

 面白いことに2005年には福岡市の都市景観賞に同造船所が選ばれている。荒津大橋の眼下に広がるダイナミックな景観が高評価を得たようで、審査委員の一人は「造船とは古来『アーキテクチャー(建築)』であることを思い起こさせ、景観の新しい見方・考え方を提示する好例」とまで絶賛している。
 
 造船所がある一帯の地名は、ずばり「中央区港」だ。以前は何となく寂れた雰囲気だったが、最近はマンションが立ち並び、飲食店も増えてきた。横浜や神戸のように洒落た港町ではない。マンション建設ラッシュを少々不思議に感じていたが、造船所が見える立地というのも言われてみれば得難いロケーションかもしれない。
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