福岡一家4人殺害事件の現場


 2003年6月に福岡市東区で起きた中国人3人による一家4人殺害事件で、唯一日本で裁かれている魏巍被告に20日、最高裁判決が言い渡される。1・2審は死刑。先月の上告審弁論で、弁護側は「関与が従属的(主犯格ではない)」として死刑回避を主張したというが、最高裁がよほど突飛な理屈を持ち出さない限り、無期懲役以下に減軽される可能性は低いだろう。

 残る2人は逃走先の中国で裁かれ、すでに刑が確定している。主犯格とされる楊寧・元被告には6年前の2005年7月に死刑が執行されており、もう一人の王亮受刑者は無期懲役に服している。王亮受刑者が死刑を免れたのは、別件で拘束された際、日本で犯したこの事件について進んで自供したためだという。これで「自主」扱いとなり、規定に基づき罪一等が減じられたらしい。

 日本人の処罰感情に従って2人を死刑にした場合、中国国内の世論が反発する恐れもあった、という報道も当時目にした。中国という国のやり口を考えれば、案外こちらの方が正しいのではないか。仮に反日感情が王亮受刑者の命を救ったのだとすれば、やりきれない話だ。

 凶行が行われた現場前を最近通った(写真。修正を加えている)。魏巍被告ら3人が押し入り4人を殺害した住宅はすでに取り壊されて跡形もない。主を失った家屋は事件後、しばらくは残されていたようだが、周辺住民から「怖い」という声が出され、遺族がやむなく取り壊したと聞いた。跡地は現在も空き地のままで、ようやく駐車場としての利用が始まったようだった。8年の歳月を経ても、事件の記憶は風化することなく今も生々しいことをうかがわせた。
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