博多湾のクジラ

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 福岡市の博多湾に小型クジラが迷い込んだとの報道があったので、運良く遭遇できないかと思い、先日近くの海岸に出かけた。かなり長い時間、目を凝らして海面を眺めていたが、残念ながらクジラには出会えなかった。

 クジラと言っても体長は3.5mぐらいで、現実的にはイルカほどの大きさだ。コマッコウという種類らしい。クジラとイルカは分類上は同じクジラ類で、体長4m前後を境に大きいのをクジラ、小さいのをイルカと便宜的に呼び分けているだけだという。コマッコウはサイズ的にはイルカだが、名前の通りマッコウクジラの近縁なのでクジラ扱いされているのだろう。この数日、目撃報道が途絶えているので、湾外に出て行ったのかもしれない。

 博多湾にクジラが現れるのは昔から珍事だったようで、明治21年(1888年)11月に2頭のクジラが迷い込んだ時も新聞をにぎわわせたようだ。箱崎の漁師たちが総出で1頭を仕留めたが、体長は7間だったというから13m弱といったところ。今回の珍客に比べれば、相当に大型だ。大量の肉を得て大もうけした漁師たちは祝宴を続けたらしい。

 この時のクジラの慰霊碑「鯨ノ標」が東区箱崎2丁目にある網屋天神に建っている。以前は九大農学部にあったが、九大が伊都キャンパスに移転の最中とあり、地元の要望もあって移されたという。網屋天神は、箱崎の漁師たちの氏神様だ。この慰霊碑、九大に来る以前から流転の連続だったらしいが、最終的には落ち着くべきところに落ち着いたようだ。
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