福岡拘置所の死刑囚20人突破


 北九州監禁殺人事件の松永太被告の上告が棄却され、死刑が確定することになった。福岡で起きた事件に絡み、この秋から冬にかけて計6人の確定死刑囚が生まれたことになる。大牟田4人殺害の北村一家4人、福岡一家4人殺害の中国人・魏巍被告、そして松永被告だ。この6人による犠牲者は計15人にも上る(北九州監禁殺人の犠牲者は7人)。比較対象として適当ではないかもしれないが、オウム真理教によって生命を奪われた人が29人というから、その半分を超えているわけだ。

 彼ら6人は今後、福岡拘置所に収監される。同拘置所に何人の死刑囚がいるのか。法務省は情報公開していないが、インターネット上の情報によると、16人らしい。最古参はすでに40年以上収監されているマルヨ無線事件の尾田信夫死刑囚。松永太被告らが加わることで、その数は一挙に20人を超えることになる。全国の死刑囚が約100人というから、その2割。全国の1割という九州の人口規模を考えれば、やはり多い。

 この拘置所、福岡有数の文教地区とも言われる住宅街の一角にある。拘置所裏には児童公園さえある。過去には脱走騒ぎ(なんと看守が共謀)もあったが、基本的には拘置所と住宅街は共存してきた。恐らく多くの住民たちは拘置所の存在など普段気にかけてもいないことだろう。

 私は住民ではないが、時折近くを通る。あの高い壁の向こうに、北村一家や松永太、さらには吉田純子(久留米・看護師連続殺人の主犯)、鈴木泰徳(3女性連続殺人)、外尾計夫(佐賀・長崎連続保険金殺人)といった死刑囚が執行を待っているかと思うと、妙な気分になる。

 もっとも執行自体は平岡秀夫法相になって完全に止まっている。千葉景子、平岡と死刑廃止論者を法相に起用にしたのだから、これは民主党政権の明らかな意思表示なのだろう(千葉氏は最終的に駆け込みで執行したが)。だったら、執行命令書にサインしないなどという姑息な手段を取らないで、堂々と死刑廃止を議論したらいいのにと思う。それとも、例によって何の考えもなく法相を選んだのだろうか。

 ※福岡拘置所の確定死刑囚リストはこのページに。


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