ネイブルランド解体進む


 大牟田市にあったテーマパーク・ネイブルランドの解体工事が進んでいる。三井三池炭鉱閉山後に備えた地域経済対策として1995年7月、華々しくオープンしたが、経営不振によりわずか3年後の98年12月には閉鎖に追い込まれた。短命テーマパークとしては記録に残る存在だ。

 以来13年、水族館や植物園だった洒落た建物群は野ざらしのまま放置され、廃墟マニアの熱い注目を集めてきたが、ようやく跡地利用が決まった。2013年4月、帝京大の医療系新学科が開設される。4haの用地は市が大学側に無償譲渡するうえ、2億円を超える建物の解体費用も市の負担だ。帝京大からは「来年2月までに建物の解体を」と期限まで申し渡されている。

 少子化により大学の経営環境が厳しくなる中、帝京大にとっては願ってもない条件だろうが、さすがに市議会などには「虫が良過ぎる」と一部異論があったようだ。ただ、13年間も買い手が現れなかったような土地だ。塩漬けを続けたところで、あの広大な土地を有効活用できる方策が簡単に見出せるとは思えない。少々費用をかけても大学が誘致できるならば、御の字でないだろうか。

 新設されるのは、看護師や放射線技師を養成する学科で、市側は年間3億円程度の経済効果を見込んでいるらしい。行政の期待を込めての見積もりなどあてになるとは思えないが、ネイブルランドのように第3セクターではないのだから、帝京大が経営に失敗したところで、少なくとも市が莫大な借金を背負う羽目には陥らないだろう。ネイブルランド破綻で大牟田市が返済を強いられた負債は29億円にも上る。

 解体作業は週末も休みなしなのか、17日土曜も重機が派手に音を立てていた。


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