祝・東福岡高3連覇


 7日行われた第91回全国高校ラグビー決勝で、東福岡が36-24で東海大仰星を下し3連覇を飾った。スコア的には接戦のようだが、東福岡が終始セーフティーリードを守り、内容的には完勝だったと思う。

 JSPORTSの中継は閉会式も最後まで放送されたのだが、日本ラグビー協会長・森嘉朗元首相のあいさつが例によって無茶苦茶で面白かった。東福岡の控えのフッカー・崔凌也君をつかまえて「弟を見習いなさいよ」などと言い出したのだ。思わぬご指名に崔君は苦笑、同高の谷崎監督は爆笑していた。

 なぜ「弟を見習いなさいよ」などという言葉が出てきたのか、順を追って説明すると、崔君の弟・玄祺君が今年度の全国中学生人権作文コンテストで最高賞の総理大臣賞に輝いているのだ。玄祺君も北九州市内のラグビースクールで活躍しており、作品は仲間たちとの絆を綴ったものだ。タイトルはずばり「絆」。チーム内に生まれつき体の不自由な仲間がおり、大人たちは彼を「全員でフォローしろ」と言うが、必要以上に彼を手助けすることは、かえって彼の生きる力を奪っているのではないかと問い掛ける内容だ。作文の全文は法務省のサイトに紹介されている。

 森さんはこの作品に非常に感動したようで、私は見ていないのだが、開会式のあいさつで紹介した。ところが、玄祺君の兄が東福岡の一員として花園に出場していることまではご存じなかったらしく、閉会式では崔君の手を挙げさせた上で「君は後半少し出ていたな。弟を見習いなさいよ」という発言につながったようだ。

 玄祺君の方も実はこの冬、花園の芝を踏んでいる。昨年12月29~31日に開かれた全国ジュニア・ラグビーフットボール大会に福岡県選抜の一員として出場しているのだ。ポジションは兄と同じフッカー。福岡県選抜も決勝まで勝ち進んだものの、奈良県中学校選抜に24-28で敗れ、惜しくも優勝はならなかった。

 王者・東福岡の一員として2年生ながら花園決勝の舞台を踏んだ兄を、多分弟の方が見習っているのではないかと私は思う。それにしても高校ラグビー日本一、中学ラグビー準優勝、そして作文コンテスト最高賞。幸せなご一家だ。東福岡の写真は福岡県大会で撮影。
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