昔、福岡に大雪が降った

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 私が子供の頃、福岡に大雪が降り、かまくら作りに挑戦したことがある。東北地方で見られるような本格的なものではないが、ある程度の大きさの雪山を作った後、スコップで穴を掘り進めた。結局は失敗に終わったが、こんな遊びができる程の雪が降り積もったことは福岡では後にも先にも記憶がない。家族に話しても容易には信じてもらえないが、私の人生の中で、一度だけ馬鹿みたいに雪が降り続いた年が本当にあったのである。

 ネット社会とは便利なものだ。気象庁のサイトに過去の気象データを検索できるページがあり、その馬鹿みたいな年を特定することができた。1968年、この年の2月は29日間(この年も閏年)のうち10日間も雪の日があり、中でも19日から6日間は連続して雪が降り、最大15cmの積雪を3日間記録している。当時は郡部に住んでいたので、この数字以上に雪が降っていたのではないかと思う。

 この数日間、福岡も強い寒波に見舞われ、凍えるような日々となった。2日には福岡市内もうっすらと雪化粧したが、午後にはすっかり溶け、子供たちは雪合戦に興じることもできなかったことだろう。ヒートアイランド現象で都市の気温が徐々に上がっていると言われる現在、よほどの異常気象にでも見舞われない限り、1968年のような雪を福岡で経験することはもうできないかもしれない。

 現実にどの程度気温が上がっているのか、気象庁の同じページで調べてみた。1941年以降の1月の平均気温を10年単位(1年単位では変動幅大きすぎる)で比較したところ、全体として右肩上がりで、福岡市の場合、最も気温が高かった1991~2000年と最も低かった1941~1950年とでは約2度も差があった(下グラフ参照)。比較のため沿岸を暖流・対馬海流が流れる平戸市、九州山地の麓の人吉市(人吉の1940年代の数字は1943~50年)のデータを付けたが、1940年代は明らかに平戸の方が福岡よりも温暖であったのに、最近ではほぼ同様の数字となっている。

 ただ、総じて右肩上がりとは言え、上がって下がっての繰り返しであることもわかる。10年単位で平均を出すなどデータ集計が適当なので、意味があるかどうかはわからないが。


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