西南学院大の地域貢献

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 西南学院大(福岡市早良区西新)の公式サイトに、学院創立100周年(2016年)を記念して進めるキャンパス整備計画の概要が掲載されている。完成予定は2023年。かなり大掛かりなもののようで、本館を東キャンパスに移転新築するほか、キャンパスの中央を貫いている西新通りには陸橋を設け、東西キャンパスを結ぶ計画だ。写真は法科大学院や博物館がある東キャンパスの一角だが、この辺りは庭園風に整備されるようだ。

 新設が噂される理系学部(「西南学院大に理系学部新設?」参照)についてはこの計画に盛り込まれていないが、進展はしているらしく、設置場所は西新ではなく、総合グラウンドが置かれている西区田尻だという話を漏れ聞いた。大学キャンパスには不似合いな農村地帯だが、ほど近い場所に九州大の伊都キャンパスがある。確かな筋から聞いたわけではないので、情報の信頼性には自信がないが、仮に事実だとすれば、この一帯の変貌はさらにスピードを増すことだろう。

 計画概要を紹介するパンフレットを読んで印象的だったのは、「地域への貢献」がずいぶん強調されていることだ。これは恐らく、「現在は貢献していない」ことの裏返しなのだろう。失礼ながら私は、珍しいぐらい地域に無頓着な学校だと思ってきた。例えば、地元の小学生は東キャンパスを大きく迂回して登下校しているが、これまで学院側が配慮することはなかった。市民の立ち入り自体がかなり厳しく制限されてもいる。他大学に比べれば、公開講座の数も少ない(半期で1 講座程度)。強いて挙げれば、大学博物館や学内にある元寇防塁跡を公開している程度で、正直「地域に開かれた大学」というイメージは薄かった。

 「地域への貢献」は少子化の時代を迎えての大学改革の一環なのだろうが、では具体的に何をするのか? パンフレットには「開かれた交流スペースの確保」「キャンパス外縁部整備による地域への貢献」などと抽象的表現が並び、今ひとつわかりづらいが、言葉通りに解釈すれば、市民へのキャンパス(の一部)開放を進めるということなのだろう。前述の通学路問題に関しては具体的記述がないが、整備計画を報道した新聞によると、通学路としてのキャンパス開放を検討はしているらしい。早急に実現すれば、何よりの地域貢献になると思うが。
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