サザエさん通り

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 日本で2番目の「サザエさん通り」が福岡市早良区に誕生するらしい。別に新しい道路が開通するわけではない。明治通りの脇山口交差点から西新通り、よかトピア通りを経由して福岡タワーに至る道筋に区が愛称を付けるのだという。

 原作者の長谷川町子さんは戦時中の一時期、疎開でこの付近に住んでいたことがあり、『サザエさん』のアイデアを思い付いたのは百道の海岸を散歩中だったことは良く知られている。西新通りとよかトピア通りとの交差点の一角(長谷川さんが住んでいた当時は海岸だった場所)には「サザエさん発案の地」の碑が建てられ、「磯野広場」と名付けられてもいる。

 こういった歴史や現状もあり、著作権を管理している長谷川町子美術館も名称使用にOKを出したようだ。ちなみに日本最初の「サザエさん通り」は作品の舞台と言われる世田谷区の桜新町商店街だ。

 福岡の「サザエさん通り」命名は区が主導したわけではなく、地元のまちづくり団体が希望したのがきっかけだという。新聞報道によると、この団体の代表は「街の活性化につながれば」と述べたというが、この言葉に少々違和感を持った。通り沿いにあるのは県立修猷館高校や西南学院大学、西新小学校、あるいは博物館や図書館などだ。しかも周囲は閑静な住宅街。

 活性化なる言葉が何を意味するかは正確には分からないが、「活性化=にぎやかさ」であるならば、住民の中には迷惑に思う人さえいるだろう。活性化が狙いならば、むしろ西新商店街あたりに「サザエさん通り」の愛称を付ける方が良い気がする。本家の桜新町と商店街同士交流を進めることも出来るだろう。命名を提案したまちづくり団体代表は西新商店街の関係者のようだが、それでは何か差し障りでもあったのだろうか。


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