市役所のお方の不祥事

DSCF5814.jpg

 福岡市職員の飲酒絡みの不祥事がまたも表ざたになった。市住宅供給公社に派遣されている職員が平日昼間から飲食店で泥酔した挙げ句、電話で取引先の会長に暴言を吐いたのだという。「体調不良」とウソをついて早退、業者と飲んだくれていたらしい。公務員として悪質極まりないが、刑事事件ではないので新聞各紙は匿名報道だった。しかし、一部ネットメディアが実名を出していたので、検索してみた。この職員、2年前には女性相手に暴力事件を起こし、しっかりと実名報道されていた。札付きの職員だったようだ。

 2年前の事件は、交際相手だった女性から別れ話を切り出されて激怒、首を絞めて1週間のけがを負わせたというものだ。復縁を迫るため、女性の職場に100回以上も電話する迷惑行為も行っていたらしい。「本人が反省し、女性との間で示談も成立している」という理由で起訴猶予になり、クビは免れたようだが、このような職員を業者と付き合いのあるポジションに置いている福岡市の神経がわからない。起こるべくして起きた不祥事であり、人事管理の失態ではないだろうか。

 不祥事続発に業を煮やした高島市長は、職員に「禁酒令」を出し、1ヶ月間は自宅外で飲まないように求めた。これに飲食店が「商売上がったりだ」と不満を募らせていると聞き、福岡の飲み屋も公務員でもっていることを改めて痛感させられた。

 昔、九州内の別の街で勤務していた時、スナックのママさんに飲み屋での客の序列を聞かされたことがある。「県庁のお方、市役所のお人、そのほかの奴」。大企業がない地方都市では公務員、中でも県庁職員こそが最高のエリートであり、実際に羽振りもいい。「そのほかの奴」扱いされ不愉快極まりなかったが、繁華街など滅多に繰り出せない我が身を振り返り、納得せざるを得なかった。「そのほかの奴」の機嫌を損ねても飲み屋は痛くもかゆくもないのである。

 福岡で「お方」に当たるのは、どこの職場だろうか。やはり県庁だろうか。それとも地場企業の盟主・九州電力あたりだろうか。禁酒令に飲み屋が危機感を覚えるぐらいだから、福岡市役所も有力候補だろう。禁酒令を伝えた22日の朝日新聞朝刊に匿名の職員の談話が載っていた。「1か月の禁酒が明けたら、反動で飲みまくって事件を起こす職員が出てくるのでは」。“市役所のお方たち”は普段、どれだけ外で飲んでいるのだろう。
関連記事
スポンサーサイト
[Edit]