住宅街のロケット弾

 北九州市戸畑区の住宅街倉庫からロケットランチャーが発見されたというニュースは、発砲事件が相次ぐ福岡とは言え衝撃的だった。「ロシア製ではないか」という報道があったが、ネット上にあった「RPG18という対戦車用ロケット弾らしい」という情報に従えば、正確には旧ソ連時代の制式兵器のようだ。このRPG18とは1回限りの使い捨て兵器だという。ロケット弾は製造段階で装填されており、いつでも使用できる状態だった。

 倉庫からは他に拳銃や実弾が見つかっている。警察は暴力団の武器庫と考えているようだが、もう一つ可能性があると思う。ちょうど昨年の今頃、福岡市西区のマンション一室から機関銃や拳銃など大量の銃器と実弾が発見され、当時の新聞報道によると、この時も警察は「北九州市に本拠を置く指定暴力団の武器庫ではないか」と見ていたようだった。だが、実際は違った。「暴力団抗争が相次ぐ福岡では売れるだろう」と“武器商人”を気取った鹿児島の元雑貨商の倉庫だったのだ。

 元雑貨商には今年5月、懲役12年の1審判決が下っているが、武器の仕入れ方法について詳しい報道はなかったように思う。ひょっとしたら予想外に簡単な方法だったことから、模倣犯が出るのを防ぐため報道が自粛されたのではないだろうか。元雑貨商とは言っても、刑務所仲間の組員と共謀して武器密売を思い立ったというから、裏社会と関係のある人間ではあったようだ。

 今回の武器庫を所有していたのは、自動車保険金詐欺容疑で逮捕された北九州市八幡西区の建設業者。ロケットランチャーは彼の持ち物なのか、それとも何者かに倉庫を貸していただけなのか、おいおい分かってくるだろう。「WORLD GUN」という英語サイトによると、RPG18が生産されたのは1990年代初頭までで、このランチャーがRPG18であるならば、20年ぐらい前に作られた兵器ということになる。有効射程は200mで、威力に関しては30cmの装甲を貫くとあった。

 <7月5日追記>押収されたロケットランチャーは、改良型のRPG26ではないかとの報道があった。同じく使い捨てタイプのものだが、こちらはまだ現役の兵器で、威力はRPG18よりもパワーアップし、40cm以上の装甲を貫通できるほどらしい。
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