藤崎遺跡

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 福岡市早良区藤崎の国道沿いの場所で9月10日まで、マンション建設に伴う埋蔵文化財の発掘調査が行われている。弥生時代の甕棺墓5基や江戸時代や近代の井戸跡などが出土している程度だが、滅多に見る機会がない発掘調査が、バス停脇の人通りの多い場所で行われているとあり、ちょっとした注目の的になっているようだ。

 藤崎一帯には古代の大規模な墓地遺構が眠っており、市営地下鉄建設などに伴って行われた過去の調査では、弥生時代の甕棺墓100基以上や古墳時代の方形周溝墓などが見つかっている。隣接する集落遺跡・西新町遺跡と時代的に完全に一致しており、西新町遺跡住民たちの墓地であったとみられている。

 西新、藤崎周辺は文教地区であるうえ、交通や買い物の便も良く市内有数の人気住宅地となっている。空き地が出来れば、マンションが建設されるケースもいまだに多いが、地下には概ね遺構が眠っているのだから、ほぼ確実に埋蔵文化財調査が行われることになる。調査費用は、役所ではなく開発業者や土地所有者の負担だ。

 今回のケースの調査期間は3ヶ月間。写真でもわかるように、20人近い作業員が働いている。彼らの日当だけでもバカにならないことだろう。これらの費用がマンションの分譲価格、あるいは賃貸価格に上乗せされるわけだ。この辺りのマンションが福岡には不似合いなほどバカ高いのは、それでも需要の多いことが一番の理由だろうが、文化財調査の費用負担も無関係ではないと思う。
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