警固公園改修

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 福岡市中央区天神の警固公園で改修工事が行われている。緑が多く、起伏のある公園だったが、これが死角を作り出し、市によると、夜間には性犯罪などが多発していたという。この対策として視界の開けた公園(下が予想図。福岡市の発表資料から)に造り替えるのが狙いで、費用は約3億8000万円。11月中には完成の予定だが、来夏には近くにある警部交番の公園内移転も計画されている。

 この工事計画が昨年発表された時は唐突な印象を持ったが、裏には高島市長の強い思い入れがあったようだ。市長自身がツイッターで明らかにしているが、地元民放に勤務していた時代、夜の警固公園の無法ぶりを自身が出演していた情報番組で取り上げている。これ以来、警固公園の現状に問題意識を持ち続けていたという。確かに、夜にはナンパ目的の車が公園周辺に多数集まり、不法駐車で周辺道路を占拠していた。私も苦々しく思っていたが、性犯罪が多発しているという言い分には少し疑いを持っている。

 福岡県警のサイト内にある情報によると、県内での昨年1年間の性犯罪認知件数は全国ワースト3位の550件だが、その45%までは路上で起きている。公園で発生したのは全体の3%、17件弱だ。この17件すべてが警固公園に集中しているのならば、「多発」と言えるだろうが、まさかそんなことはあるまい。性犯罪多発は市民や議会を説得するための方便で、市長の本当の狙いは傍若無人な若者たちの排除にあるのではないだろうか。

 高島市長は就任以来、自身の思い付きを次々具体化しては賛否両論(反対意見が圧倒的とは思うが)巻き起こしているが、一貫して力を入れているのが都市型観光の振興であることは良くわかる。と言うか、他の施策にはほとんど目を向けていない。だから、観光客にはそこそこ人気ながら、周辺住民には嫌悪の的となっている屋台を観光資源として残すことを簡単に決めた。しかし、屋台を中心に福岡の夜の観光を売り出そうとしたところで、市中心部に「犯罪都市福岡」の象徴とまでは言わないが、あのような雰囲気の公園があったのでは大方の観光客は敬遠することだろう。今回の公園改修は防犯対策ではなく、観光対策だと私は思っている。

 ナンパ車両を排除することには反対ではないが、彼らは実は福岡タワー周辺から締め出されて天神に集まるようになった。次はどこに行くのだろうか。


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