橋下徹氏、博多駅で街宣

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 日本維新の会代表の橋下徹・大阪市長が20日夕、福岡市のJR博多駅前で街頭演説を行っていた。予定時間の午後4時45分ぎりぎりに博多駅に行ったところ、会場周辺はすでに黒山の人だかり。正確な数はわからないが、優に2000人はいただろうか。物見遊山の人も多かったに違いないが、最後まで演説を聴いていた人も相当数いた。一部で早くも「人気凋落」と言われる維新の会だが、橋下氏がまだまだ注目の的であるのは間違いないようだ。

 橋下氏はこの日、来る衆院選に向けた全国遊説を鹿児島からスタート。続いて熊本、福岡と九州を北上してきた。全国遊説最初の場所に鹿児島を選んだのは、言うまでもなく明治維新の原動力となった地に敬意を表してだが、福岡に来たのは九州一の大票田だからではなく、橋下氏いわく「明るい県民気質が大阪に似ているから」らしい。その大阪では既得権益に切り込んでいるものだから、相当な反発を喰らい、「ハシシタ」呼ばわりされていると憤っていた。これは明らかに週刊朝日の記事『ハシシタ 奴の本性』を指したものだろう。

 橋下氏の「本性」を暴くため、被差別部落に生まれ、後にヤクザとなり、最後は自殺した彼の父親を取り上げたこの記事に対し、橋下氏は激烈に反発し、ついには週刊朝日側に謝罪させたうえで、連載中止に追い込んだ。私は橋下シンパではないが、この記事を読んでの感想を正直に言えば、橋下氏に対する底知れぬ悪意を感じた。その悪意を前提に、「橋下家のルーツを調べあげる」というのである。言論の自由はあろうが、この記事に対抗する権利も橋下氏にあるだろう。

 不思議だったのは、この記事が橋下氏を徹底的に貶め、そのルーツとして被差別部落出身の父親を取り上げているのに、(少なくとも私の知る限り)あの部落開放同盟が何の反応も見せていないことだ。ちょっとした言動に対しても「差別だ!差別だ!」と人を糾弾する、あの団体がである。

 橋下市長は大阪で解放同盟の既得権益廃止を打ち出し、同団体と激しい対立関係にあるという。考えてみれば、朝日と解放同盟と言えば、旧社会党や日教組、朝鮮総連などとともに鉄の結束で結ばれていた一団だ。その朝日系列の媒体が部落差別につながりかねない記事を掲載したということは、この種の問題で一番恐ろしい解放同盟が「何も言ってこない」という確信があったに違いない。

 しかし、橋下氏の反発は織り込み済みだったかも知れないが、解放同盟は何も言わないのに一般社会が「差別だ」「人権侵害だ」と記事を糾弾してきた。これは人権を気取る朝日サイドにとって想定外・予想外だったのだろう。あまりにあっけない週刊朝日の降伏劇について、こんなふうに想像している。

 <注>この記事を書いた後、解放同盟は週刊朝日に抗議を行っている。一応追記しておく。
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