福岡城の石垣、修復中

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 福岡城「上之橋御門」跡で今年6月から、石垣の修復工事が進められている。その模様が9日から一般公開された。工事現場の後ろに専用の見学台が設けられたのだ。早速、行って来た。2枚目が見学台から撮影した写真。素人目には普通の土木工事現場と区別はつかないが、滅多に見られない貴重な光景であるのは確かなのだろう。

 今回の修復工事は、2005年3月の福岡県西方沖地震などの影響で、本来ならば弓なりに反っているはずの石垣が緩み、崩落の恐れも出てきたためだ。いったん全てを解体した後、再度江戸時代の姿に積み上げるという。完成は2014年春の予定だ。

 石垣修復完成後の2014年度以降、福岡市は城跡の復元整備を進める考えだ。解体され20年も部材が保管されたままになっている潮見櫓、花見櫓の復元などが中心になるのだろうが、古写真が残る上之橋御門(下が明治時代の写真。現地の説明板から)なども候補になるのだろうか。

 ところで、復元の基本計画をまとめる検討委員会の場で、委員長の西谷正・九大名誉教授は冒頭、一部市民や高島市長から願望が出ている天守復元について「幻想は持たない方がいい」と釘をさしたらしい。

 存否さえ明らかではない、まして古写真も絵図面も残っていない天守の復元など国が絶対に認めるはずがないことをはっきりさせたものだ。委員会の場で、天守復元を巡って無駄な議論をすることは避けられた。見事な見識だったと思う。一部市民団体による模擬天守建設運動はこれで完全にとどめを刺された、と私は思っている。

 見学台の開放時間は午前9時~午後5時。雨天時は工事中止らしい。


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