平成の遣唐使船

旧聞に属する話2010-遣唐使船1

 「平成の遣唐使船」が13日夕、博多港に寄港した。復元と聞いていたので、てっきり帆船だと勝手に思い込んでいたが、港内を自走してくる。目の前に来た時、エンジン音を聞き、中身は普通のディーゼル船だと気づいた。帰って調べてみると、見掛けは木造船だが、中身は鋼鉄製だという。

 遣唐使船の構造に関する資料などは残っていないため、姿かたちは絵などをもとに類推したと聞くが、その大きさは長さ約30m、幅10m、300t。福岡市内の離島に渡る市営渡船で、一番大きなものが約200tだから、波穏やかな博多湾内だけを航行する船よりも、いくぶん大きなだけだ。古代の人々は、よくぞこんな小さな船で外洋を渡っていたものだと感心する。

 船は14日には博多港を出港、古代のルートに沿い、次は長崎の五島列島などに寄港予定だ。ただし、その後は他船に運ばれ、上海万博会場に向かうという。なまじ古代船の姿かたちを忠実に再現している分、外洋航海には不安があるに違いない。賢明な判断だろう。

旧聞に属する話2010-遣唐使船2

旧聞に属する話2010-遣唐使船3
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