学研都市にパチンコ店林立

旧聞に属する話2010-学研都市2

旧聞に属する話2010-学研都市1

 福岡市西部に九大学研都市というJRの駅がある。ここから4km離れた場所に九州大の新キャンパスがあり、この駅が玄関口に当たる。一帯では大規模な区画整理が進められており、最終的には1万3000人が住むニュータウンができるらしいが、付近を通る度に腹立たしい思いになる。開発途上のニュータウンに、早くも4店もの巨大パチンコ店が立ち並んでいるのだ。

 この区画整理、正式名は「伊都土地区画整理事業」といい、施工者は驚くなかれ福岡市自身である。しかも事業費として最終的に393億円もの巨費が投じられることになっている。都市基盤や交通拠点の整備とともに、良好な住宅供給が狙いらしいが、パチンコ店の大量進出が、この事業目的とどう結びつくのか皆目わからない。看板は色あせたとは言え、天下の旧帝大の玄関口となる街をつくるのだ。街づくりの方向性は自ずと定まるでのはないか。パチンコ店進出を許すにしても、場所については配慮があって然るべきだろう。

 このニュータウンに建設中の分譲マンションのチラシを見た。添付された周辺地図には、駅や隣接する大規模なショッピングセンター、周辺の学校などはしっかり記されているのに、相当のスペースを占めているはずのパチンコ店4店は一切明記されていなかった。卑怯な振る舞いのようだが、パチンコ店は住環境にふさわしくないという判断があったのだろう。まっとうな市民感覚といえるのではないか。

 福岡市というお役所は、街づくりについて一体どう考えているのか。それとも方針などは何もなく、単に何者かの利権あさりの手段でしかないのか。どちらにしても、この街が「学研都市」などとアカデミックな名を名乗るのは、もはやおこがましい。全国の他の学研都市に対しても、九大に対しても失礼だろう。
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