西新の屋台村閉鎖へ

旧聞に属する話2010-屋台村1

旧聞に属する話2010-屋台村2

 福岡市早良区の西新商店街にある「屋台村」が来月で閉鎖されるという。商業ビル予定地の空き地に、タイ焼き屋やパン屋、ラーメン屋などのミニ店舗十数店舗が出店し、結構なにぎわいだったのだが、予定通りビルが建つことになったらしい。このまま屋台村として存続させた方が街のいい名物になると思っていたので、どんなビルになるかは知らないが、少し残念な気持ちだ。

 この場所には数年前まで、大きな青果店が入った建物があった。しかし、2005年3月に起きた福岡県西方沖地震で被害を受け、その後、耐震性に問題があるとして取り壊されたと記憶している。跡地は東京のデベロッパーが取得、早くから商業ビル建設が計画されていたが、不景気を理由に長いこと野ざらし状態だった。

 恐らく東京資本にとっては、たいした物件ではなかったのだろう。しかし、地元にとっては商店街の一等地だ。いつまでも空き地のままでは街の活気にも影響する。だから、福岡市内の不動産業者がこの土地を借り受け、屋台村を始めた時は、ユニークな取り組みとして地元マスコミにも注目され、小さいながら人気店も生まれていた。商売を始めようとする人にとっても、初期投資が抑えられる屋台村への出店は、かなり魅力的だったようだ。

 今回の商業ビル建設は、景気が回復してきたという判断らしく、地元紙の報道によると、7月にも着工するという。それはそれで喜ぶべきことかもしれないが、商店街のど真ん中の土地を、長いこと空き地のまま放置しておきながら、地元による有効活用策が軌道に乗り始めた途端、土地を返せとはえらく無責任な話だという気もする。「こっちも商売だ」と言われれば、第三者は黙るしかないが、釈然としない思いは残る。
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