地行にタワーマンション

P4110004.jpg

P4120007.jpg

 福岡市中央区地行の西鉄営業所跡で大型賃貸マンション「ラクレイス地行(仮称)」の建設が本格化している。29階建て、延べ床面積は約2万平方m。完成後の高さは100m近いらしい。西鉄が樋井川沿いの一帯で進めている「リバーサイドビッグプロジェクト」の一環で、すでに分譲マンション3棟が完成。続いてラクレイス地行に加え、商業施設整備を進める計画だという。

 この一帯は江戸時代、黒田藩が城下町防御のため樋井川沿いに多数の寺を配置したところで、今でも寺町の風情が残っている。交通の便が良いこともあって次第にマンションが増えているが、どのマンション建設に際しても現在の住環境を守りたい住民たちによって激烈な反対運動が繰り返されてきた。数年前には、反対を押し切りマンションが建設された場合は「入居者を訴える」という趣旨の巨大横断幕が大通り(明治通り)沿いに掲げられ、これにはさすがに驚いたことがある。

 こういった事情があるだけに、29階建ての超高層マンション建設など良く地元が黙っていたなと不思議に思っていたら、今回は横断幕こそなかったものの、やはり反対運動は起きていたらしい。当初の計画では高さ100mを超える33階建てで、西鉄側はこれでもいくらかは譲歩したようだ。

 タワーマンションが1棟でも建てば、街の景観はずいぶん変わる。福岡市全体のマンション需要次第とはいえ、あるいはこれが呼び水となり、地行に開発の波が押し寄せる可能性もあるのではないだろうか。古い町並みの変貌を西鉄が強引に迫っているようにも思える。
関連記事
スポンサーサイト
[Edit]