アオサギ悠然

旧聞に属する話2010-アオサギ1

旧聞に属する話2010-アオサギ2

 福岡市の中心部にある舞鶴公園にアオサギらしき鳥が生息している。お堀端の遊歩道でよく姿を見かけるが、人慣れしているのか、そばを通っても慌てて飛び立つわけでもない。結構近くからカメラを構えても、ご覧の通り、えらく悠然たるものだ。普段見掛けるのは数羽ほどだが、詳しい人によると、お堀端の大木に数十羽(十数羽?)がコロニーを作っており、夜になるとねぐらに帰ってくるらしい。

 体長約90cm、羽を広げると1.5mにもなる。こんな大きな鳥が街に生息しているのは良いことだと単純に思ったが、どうも全国的には「害鳥」扱いされているケースも多いらしい。養殖魚を餌にすることがあるうえ、フンや鳴き声に対する苦情も多く、あちこちで駆除が行われているという。カラス並みの嫌われ方と言っていいかも知れない。

 アオサギの巣作りにより、フン害で大木が立ち枯れる被害が出た島根・松江城では、放水で巣を落とすことも行ったと聞く。また、長野では以前、ヒナの孵化を阻むため、無線ヘリで卵に洗剤を吹きかけるなどの実験を行ない、山形では巣作りを阻止するため大木を伐採したケースもあったという。コロニーの規模が数百羽クラスになると、フン害も騒音も尋常ではなく、市民生活への影響は大変なものらしい。

 舞鶴公園の場合、コロニーの規模がさして大きくないためか、あるいは周辺がオフィス街のためか、現在のところ、市民生活に深刻な被害が出ているという話は聞かないが、ひょっとしたら「野生動物のことだから」と我慢している人はいるかも知れない。人と野生動物のかかわりについて、何かを語れるほどの知識は持ち合わせていないが、人がアオサギを嫌わず、アオサギは人を怖れない穏やかな関係が、この場所では何とか続いてほしいと思う。
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