政務活動費の使途、福岡市議は

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 不透明な政務活動費の使途を追及され、“号泣県議”として一躍時の人になった野々村竜太郎・兵庫県議が辞職願を提出した。過去3年間に受け取っていた政務活動費約1800万円も返還する意向だという。兵庫県議会の政務活動費は一人月額50万円、年額600万円にも上る。にもかかわらず、いい加減な収支報告がまかり通っていたことに驚かされるが、それでも我が地元の福岡市議会に比べれば、兵庫県議会にはずいぶんマシな点がある。

 原則添付が義務付けられている領収書等の写しを兵庫県議会では誰でも簡単に閲覧することができる。だから、号泣県議が不可解な日帰り出張を繰り返していたことが閲覧開始と同時に暴かれた。これに対し、福岡市議会の場合はわざわざ情報公開請求をしないことには見ることができないのである。透明度はどちらが上かは言うまでもないだろう。

 福岡市議会の政務活動費の額は議員一人月額26万円で、年額312万円だが、会派所属議員に対してはこれに加え一人当たり月額9万円が会派に支払われる。従って議員一人が使える額は最高で年420万円。兵庫県議会の600万円(福岡県議会も同額)より少ないとは言え、議員報酬とは別に、サラリーマンの平均年収(2012年国税庁調査で408万円)を上回る金が支払われているのである。

 この金を福岡市議は何に使ったのか? 各議員や会派ごとの2013年度の収支報告書がこのほど公開され、ウェブでも閲覧できる。上がその写真だが、定型の用紙に金額を記しただけの極めて簡単なものだ。これを見る限り、広報費や事務所の家賃、スタッフの人件費などに多くが使われていることがわかる。

 ざっと調べただけだが、広報費としてホームページの管理費を計上しながら、2012年からまったく更新していない議員がいた。無料ブログではなく、ちゃんとしたサイトではあったので、サーバー利用料などはいるのだろうが。市政報告の印刷・発送だけで300万円近くを使った議員や、事務所のスタッフ経費に全額を注ぎ込んだ議員もいた。

 号泣県議でも問題になっているが、過去には福岡市議の中にも政務調査費(当時)で切手を大量購入したり、推理小説を買ったりした議員(いずれも引退)がおり、大きな問題となったことがある。冒頭書いたように情報公開請求しない限りは領収書の写し等は閲覧できず、使途の精査はできないが、報道機関ならばそこまでやるだろう。号泣県議のように脇が甘く、程度が低い議員は福岡市議会にはいないだろうと思うが、政務活動費を正当に使ったことを広く市民に証明するためには領収書等の写しを自主的、積極的に公開すべきではないだろうか。

 議会事務局が事務作業増を嫌がるならば、議員個人がそれこそホームページで公開したら良い。つまらない自慢話でしかない活動報告などを掲載するよりも、よほど議員活動の実態を伝える情報になることだろう。
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