謎の候補者

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 2日公示された衆院選の福岡2区に、少し大げさだが“謎の候補者”がいる。3日の新聞各紙には、各候補者の略歴が顔写真付きで紹介されているのに、この候補者は「中村宣久 52 無新 会社員」とあるだけ。詳しい経歴はもちろん、顔写真さえなかったのだ。西日本新聞には「※中村宣久氏は経歴などの本紙取材に応じていません」という断り書きがある。インターネットを駆使して選挙運動を展開しているのだろうかと思い、検索してみたが、それらしき情報は見当たらなかった。(その後、開設したばかりと思われる中村氏のfacebookを見つけた)

 福岡2区に立候補しているのは、中村氏のほか、共産党新人の倉元達朗(47)、民主党元議員の稲富修二(44)、自民党前議員の鬼木誠(42)の政党公認3氏。私の勤務先近くのポスター掲示場には、この3氏のポスターは貼られていたが、中村氏だけはなかった。総選挙に立候補しているというのに、顔さえわからない候補者とはかなりミステリアスである。

 衆院小選挙区立候補に必要な供託金は300万円。これだけの大金を用立てて選挙に出てきたのだから、何らかの主義・主張はあるはずだと首をひねっていたところ、福岡市中央区大濠公園近くの掲示場で、ようやく中村氏のポスターを目にすることができた。それが上の写真だ。「喫煙者の権利を守る運動をします」「所得税・法人税ゼロ消費税20%の運動をします」「国会議員の給料と人員を削減する運動をします」「自主的な国を造る運動をします」という4項目の公約が並び、“推薦「庶民乃会」”との記載がある。失礼ながら、突飛な候補者ではないかと疑っていたのだが、主張もご本人の風貌も割に普通だった。

 福岡2区は中央区、南区、城南区にまたがる選挙区で、ポスター掲示場の数は630箇所を超える。中村氏がどのような態勢で選挙戦を戦っているかはまったくわからないが、ひょっとしたら人手が足りないため、ポスター貼りが間に合っていないのだろうか。なお新聞各社のサイトを確認したところ、全国295小選挙区の中で顔写真の掲載がない候補者は中村氏一人だった。ただし、NHKのサイトにだけはなぜかしっかり掲載されていた。
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