不思議な原尻の滝

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 先日、大分県豊後大野市にある原尻の滝に初めて行ってきた。「平野の真ん中に突如現れる滝」として有名で、滝というものは普通、山間部にあり、見上げるものだと思っていたが、ここでは田んぼが広がる平野部から豪快に流れ落ちている。規模こそ小さいながら、見た目が似ているということで「東洋のナイアガラ」などという安っぽい呼ばれ方もされている。

 規模は小さいと書いたが、それはナイアガラと比較してのことで、半円形に広がる滝の長さは120㍍、落差は20㍍。上から見下ろしても、河川敷に降りて下から見上げても結構な迫力だ。落差はともかく、長さは私が見た中では最大級の滝だろう。なぜ、こんな不思議な滝が誕生したのか? 予備知識もなく行ったため、河道が途中で陥没してできたのだろうと勝手な想像をしたが、現地でもらったパンフレットなどによると、9万年前に起きた阿蘇大火砕流の堆積物が冷えて固まり、柱状の割れ目(柱状節理)が入った巨大な凝灰岩台地となった。やがてこの柱状節理が緒方川の流れによって徐々に削られ、垂直の崖が出来たということらしい。

 滝つぼもかなりの広さで、夏にはボート遊びなどもできるようだ。10年ほど前、滝つぼに飛び降りた女性が亡くなり(自殺を図ったわけではない)、現在は飛び込み禁止だが、地元の人らのブログなどを読むと、子供たちは昔、当たり前に飛び込んで遊んでいたという。しかし、20㍍の高さから飛び降りるとはかなりの度胸だ。ビルで言えば、6~7階。高所恐怖症の私には到底考えられない。

 高所恐怖症と言えば、原尻の滝の正面に架かった、その名も「滝見橋」という吊り橋は相当怖かった。高さは滝と同じ約20㍍。100㍍を大きく超える九重夢大吊橋(大分県九重町)、照葉大吊橋(宮崎県綾町)を踏破してきたのだから、「これぐらいの高さだったら楽勝」と勇んで渡り始めたのだが、これが相当揺れる上に、何より板を張っただけの床を見て足がすくんでしまった。滝を見るどころではなかった。

 原尻の滝を後にしたのは夕方だったが、ついでだからと近隣にある岡城址(大分県竹田市)まで足を延ばしてきた。この日の有料入場者(登城料は大人300円。巻物風のパンフレットをもらえる)の最後が我が家だったと思う。こちらは約10年ぶり2度目。建物は全て取り壊され、郭と石垣が残るだけだが、たかだか7万石の居城だったとは思えない壮大な規模の山城跡は散策しがいがある。と言っても日没が近付き、薄暗くなった城跡をうろつく者など我が家以外になく、相当怪しい存在だったに違いない。


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