西新駅にエレベーター

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 福岡市営地下鉄西新駅の出入口の一つ(下のGoogle地図のマーカーの箇所)が昨年11月から、工事のため閉鎖されている。工事の具体的中身は、現地掲示板にも市のサイトにも「出入口の上屋改良」とあるだけで、何のための工事か良くわからなかったが、恐らくはエレベーター新設工事だろうと推測していた。利用客が多いのに、この駅には専用エレベーターが設置されていなかったからだ。市の当初予算案が先頃発表されたが、ようやくこの中で「西新駅におけるバリアフリー動線確保のためエレベーターを新設する」と明らかにされた。予算額は1億2,000万円だという。

 市交通局が発表している2013年度の運輸実績によると、西新駅の1日の利用客(乗車客)は2万2,222人で、これは地下鉄全35駅の中で天神、博多、福岡空港に次いで4番目に多い。駅に隣接する商業施設「プラリバ」のエレベーターを利用可能ではあったが、プラリバがあるのは目抜き通りの明治通りをはさみ南側。車いす利用者らの中には相当の遠回りを強いられてきた人がいたはずだ。しかもプラリバは8月閉館が予定されている。エレベーター設置は必然だ。

 この駅の周囲には修猷館高校や西南学院中学・高校・大学があり、学生・生徒の利用も多い。中でも工事中の出入口は西南学院中高生が利用しており、ここにエレベーターが設置されれば、同校に安心して通えると喜ぶ車いすの子供たちもいることだろう。ついでだから、駅出口から通じる周辺道路に、もっとましな歩道を整備すれば、さらに喜ばれるに違いない。通学路・生活道路なのに、渋滞しがちな大通りの抜け道として使い、平気で猛スピードで車を走らせるドライバーが多いからだ。

 福岡市は歩道整備などにはあまり金を使いたがらず、ドライバーの“モラル”や“マナー”に訴えることでお茶を濁しがちだ。しかし、何十年も前から「福岡の運転マナーは最悪」と言われ、いまだに状況は変わっていないことが、モラル・マナー頼みの愚かさを証明している。あの福岡市政史上に残る珍事業「カワイイ区」は今年度限りで打ち切りらしいが、ほかにも予算の無駄遣いは多いことだろう。市民の安全にこそもっと金を掛けてほしいものだ。

 なお、西南学院中高の生徒たちにも「道いっぱいに広がって歩くのは迷惑だよ」と言っておきたい。こちらの方は学校側がきちんとモラルやマナーを教えれば、恐らく改善されるのではないかと思うが。写真は閉鎖された出入口。閉鎖期間は当初3月末までとなっていたが、いつの間にか6月末までに延びている。

 【カワイイ区】福岡市が2012年、公式サイト上に開設した仮想区で、ファッションなど市のカワイイものを情報発信する狙いだったらしい。高島市長と当時AKB48の篠田麻里子さんの対談をきっかけに誕生し、初代区長には篠田さんが就任した。しかし、「カワイイ区」という名前に対して「女性を容姿で差別するのか」という批判があり、篠田さんは数か月で退任し、福岡在住のカナダ人女性が2代目区長に就いていた。予算額は年間約1,000万円。

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