自画自賛?の都市景観賞

IMG_1979.jpg

IMG_1969.jpg

 第26回福岡市都市景観賞の候補作の写真や資料がいま、福岡市美術館で展示され、3月20日まで人気投票を受け付けている。最も票を集めた作品が市民賞に選ばれ、大賞などとともに22日に発表される段取りだという。

 候補作は下の22件だが、これを見て気付いたのは福岡市に関わる建物・活動がずいぶん含まれていることだ。市自らが建設・整備した建造物だけでも舞鶴小・中学校(写真)、警固公園、博多千年門、あいたか橋(人工島と対岸の東区香住ヶ丘とを結ぶ歩行者専用の海上橋)、新こども病院と5件ある。このほか市の施設や外郭団体などが関係する活動も、福岡アジア美術トリエンナーレ、かなたけの里の米作り、舞鶴公園お堀の蓮、福岡タワーのイルミネーション、春の舞鶴公園、大濠公園チームゼロ(飲酒運転撲滅を訴える活動)と6件。

 過去の表彰物件の中にも市の施設等が含まれてはいたが、まだ候補作の段階だとは言え、半数が市関係というのは少し多すぎる気がする。景気回復の波は地方には及んでいないため、候補になり得る民間物件が少なかったということだろうか。

 この景観賞は、福岡市の都市景観に寄与した建物や活動を表彰するもので、2010年度の第24回までは毎年開催されていたが、高島市長が就任してからは2年に1度に変更された。さらに今回は大賞・市民賞などを制定し、過去は同列だった受賞作をランク付けすることとなった。

 あくまでも個人的な印象だが、近年はマンネリのためか都市景観賞への注目度が下がり、取り上げる報道機関も少なくなっていた気がする。都市景観を良くするという目的は同じながら、“醜いものを排除する”という観点から民間団体が制定した「福岡まちこわし大賞」の方が注目を集めることも多かった。天神のど真ん中にあった出会い系の大看板が、まちこわし大賞に選ばれたことをきっかけに変更されるなど、こちらは単に話題になるだけでなく成果も収めていた。

 都市景観賞の今回の衣替えは現状打開策なのだろうが、主催者である市自身が関係する候補が多数表彰される事態にでもなれば、賞の存在意義が問われる。まして一部市民の猛反発を浴びながら人工島に建設された新こども病院が万が一、大賞や市民賞にでも選ばれようものなら、いまだ矛を収めていない反対派を刺激するのは必至だろう。今まで以上に話題にはなるだろうが。

▽白金茶房
▽舞鶴小学校・中学校
▽天神かっぱの泉×シャボン玉石けん
▽福岡アジア美術トリエンナーレ
▽かなたけの里の米作り
▽まちづくり・夢アイデア実現化活動
▽博多駅前一丁目市街地住宅壁面広告
▽舞鶴公園お堀の蓮
▽西新商店街リヤカー部隊
▽キッチンハウス福岡ショールーム
▽フラワーアップスクール
▽博多湾沿岸における松林の整備・保全活動
▽DESIGNING展
▽警固公園
▽椎木講堂
▽福岡近現代建築ツアー
▽博多千年門周囲の景観(承天寺通り)
▽福岡タワーのイルミネーション
▽あいたか橋
▽春の舞鶴公園(お花見風景)
▽大濠公園チームゼロ
▽福岡市立こども病院

 【3月23日追記】都市景観賞の審査結果が22日発表され、大賞には警固公園、市民賞にはあいたか橋が選ばれた。
関連記事
スポンサーサイト
[Edit]

コメント

非公開コメント