こども病院と浜の町病院跡地

IMG_1982.jpg

 写真は福岡市中央区唐人町の旧こども病院だ。新しいこども病院は昨秋、博多湾内の人工島に開院、この新病院が第26回福岡市都市景観賞の候補に挙がっていることを「自画自賛?の福岡市都市景観賞」で紹介した。一方、旧病院は1980年完成。もともと老朽化が新築移転の理由の一つとあり、空き家になってまだ半年弱ながら早くも廃墟じみた雰囲気を漂わせている。このまま放置されれば、マニアの熱い注目を集めることだろうが、福岡市はさっさと建物を解体して跡地を売却する方針だ。

 こども病院の移転先が人工島に決まった際、高島市長は旧病院跡地に小児専門病院を設置することを約束し、現地建て替えを望む市民らに理解を求めたことは当時、大きく報道された。しかし、あっさり反故にした。一昨年10月、中央区長浜に新築移転した国家公務員共済組合連合会・浜の町病院が小児科を増強してくれたため、小児専門病院はもはや必要ないと判断したらしい。

 こども病院移転により空白になることが心配された市の西半分の小児科高度医療が保障されたのだから、それはそれで良いのだろうが、これだけ大きな方針転換に関して、市長自身がきちんと市民に説明した記憶は、少なくとも私にはない。この街に限ったことではないのだろうが、どうも政治家の言葉は軽い。

 旧浜の町病院が長らくあった中央区舞鶴の跡地はすでに巨大な更地となっている(下の写真)。正式発表はまだないが、ネットメディアの情報等によると、隣接地にある福岡法務局が新築移転してくるらしい。旧病院の看護師寮・駐車場跡地などについては地場ディベロッパーが取得したとの情報があり、恐らくマンションが建設されることになるのだろう。

 旧こども病院についても地下鉄唐人町駅やバス停から徒歩10分弱、商店街やホークスタウンにも近いという好立地を考えると、やはり跡地利用はマンション建設が有力ではないかと思える。2011年に京都の人口を追い越し、神戸をも射程圏に捕えた福岡(3月1日現在の推計人口は神戸153万5,373人に対し、福岡は152万2,806人)。このほかにも中央区六本松の九大教養部跡地など大型マンション開発が目白押しだ。

 しかし、私の生活圏に半年程前に完成した巨大賃貸マンションは、夜になっても数えるほどしか照明が灯っていない。他人事ながらどうにも気になる。この街にそれだけの住宅需要が本当にあるのだろうか。


IMG_1966.jpg
関連記事
スポンサーサイト
[Edit]

コメント

非公開コメント

福岡市立こども病院閉院後の画像初めて見ました、何か怖さを感じる

一枚目の画像が旧福岡市立こども病院感染症センターですね
私も病院が昨年14年10月に東区のアイランドシティへ新築移転したのはご存じです
これまで現役当時の画像しか見つかりませんでしたが、閉院後の画像を初めて見ました
現役時代とは変わり果てた光景ですね
名称は剥がされ、掲示板はビニールシートで隠されて、敷地内入口には柵がなされ、玄関にベビーベッドが並べてあるという何だか怖さを感じる光景です
どうしてベビーベッドを並べているのか意味が分かりません
不法侵入防止用の塀代わりでしょうか?

Re: 福岡市立こども病院閉院後の画像初めて見ました、何か怖さを感じる

コメントありがとうございました。
本文中にも書きましたが、すでに廃墟の雰囲気が漂っています。
ベッドを並べている件については私も謎です。