福岡城武具櫓、2度目の説明会

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武具櫓

 福岡城武具櫓の2度目の発掘調査説明会が14日、現地であった。武具櫓とは福岡城に47あった櫓の中で最大と言われる建物。古写真(発表資料から複写)に残された姿やこれまでの調査により、東西2棟の3階建て櫓を、2階建ての長大な多聞櫓で結んだ構造だったことがわかっている。ちょうど1年前に行われた最初の説明会(「福岡城の武具櫓」)にも参加したが、好天に恵まれたこともあり、この日も散歩がてら福岡城址に足を延ばしてきた。

 発掘調査が行われているのは、市が進める福岡城跡整備の目玉としてこの櫓の復元が計画されており、構造などを明らかにする必要があるからだ。この日の説明会で紹介された新たな成果は、文献に残る建て替えが発掘調査によっても確かめられたこと。多聞櫓の遺構から新旧二つの雨落ち溝が見つかったが、新しい溝は2.4㍍張り出して掘られていた。多聞櫓の東西幅は48㍍であることから、少なくとも1階部分だけで100平方㍍以上拡張されたことになる。

 建て増しの時期は不明。さらに理由についても、単に手狭になったためか、平和の時代を迎え、倉庫としての機能を強化したのか、わからないという。ただし、福岡城整備は幕末の姿を基本に復元を進める方針であるため、時代的に新しい拡張後の姿に武具櫓は復元されることになると発掘担当者は話していた。

 市が昨年策定した「国史跡福岡城跡整備基本計画」によると、真っ先に復元が予定されているのは城の西端にあったとされる潮見櫓だ。この櫓は明治期に黒田家の菩提寺・崇福寺に払い下げられ、一時仏殿として利用されていたため解体を免れた。これを福岡市が買い戻し、将来の復元に備えて解体保管していたという経緯がある。しかし、高島市長は壮大な規模の武具櫓にことのほか興味を示しているという報道があったため、あるいは武具櫓の方が優先されるのではないかとも想像していた。

 しかし、発掘担当者によると、現段階ではやはり潮見櫓から復元を進める方針だという。武具櫓は調査が終わっても、復元のための実施設計に1~2年を要する。さらに規模が壮大である分、復元費用は24億円もの巨費に上ると試算され、予算を工面する時間も必要ということらしい。福岡城跡整備費は総額70億円と見積もられているが、その3分の1が武具櫓に投じられる。予算面から考えても、武具櫓復元が福岡城整備の山場ということになる。
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