水を飲むな!

旧聞に属する話2010-熱中症

 中高年世代の人は子供の頃、炎天下で運動をしたのに、体育教師らから「水を飲むな」と怒鳴られた記憶があるのではなかろうか。あの時の辛さは大変なものだった。怒鳴った教師どもを今でも蹴飛ばしたいぐらいだ。水を飲ませなかった理由ははっきり覚えていないが、確か「水を飲むと、より疲れる」という非科学的な論拠か、「我慢するのも大事」といった精神論だったように思う。

 いまどき、こんないい加減なことを言っている指導者はいないと思うが、今にして思えば、よくまあ熱中症(昔は日射病と言っていたが)で死ななかったものだと感心する。自分自身だけでなく周囲にも、死者はもちろん、ぶっ倒れて救急車で運ばれるような者もいなかった。陸上部に一時在籍していた高校生時代、別に教師に強いられなくても「暑い時こそ100本ダッシュだ!」などとバカなことをやっていたのだが。

 上の写真は、ラグビーの大会中に熱中症で倒れる者が出たため、競技会場にやって来た救急車だが、最近はこんなシーンを結構目にする。別に「いまどきの若者は根性がない」などと精神論を展開するつもりはまったくない。自分自身に根性がなかったことはきちんと把握しているので、最近の子供が熱中症で倒れるケースが多いのは、何か別の理由があるのだろうと思っている。地球温暖化という言葉は、いまいち信用できないが、コンクリートで覆われた都会の気温が昔よりも高いのは、多分確かだろう。まったくの憶測だが、健康に良いとされる薄味の食事で、塩分摂取が少ないことも影響しているのかもしれない。

 17日の各地の最高気温。東京では37.2度、大阪や名古屋でも36度を超える猛暑だったという。九州の新聞に掲載されていた中では、札幌と阿蘇山上に続いて気温が低かったのは、沖縄・那覇の31.2度だった。一日限りの特殊な例ではなく、ここ数日は全国の多くの都市が沖縄より暑いという状況が続いている。健康のため、数十分の道のりを歩いて帰宅するのが日課だが、熱中症で倒れてはみっともないので、塩飴をなめなめ歩いている。いい年した男が飴をしゃぶって歩いているのも、十分みっともないのだが。
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