民主系の共倒れ

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 統一地方選前段の投開票が12日終わった。結果が出た後に「今さら」の話だが、福岡市早良区の県議選・市議選で民主系の候補擁立がどうにも不可解に思えたので、書き残しておきたい。

 早良区の県議選は定数3に対し6人、市議選は定数9に対し10人の候補者で争われた。不可解だったのは、民主公認で2期連続当選していた現職県議の宮浦寛氏がなぜか市議選にくら替えし、民主推薦の無所属候補として出馬したことだ。一方、県議選には前回選挙で東区から立候補し落選していた地域政治団体「ふくおかネットワーク」代表の外井京子氏が民主推薦で名乗りを上げた。公認の現職候補がいるのだから、彼をそのまま擁立して戦えば良いと思うのだが、いったいどんな事情があったのだろうか。

 一般的に県議と市町村議とでは、県議の方が待遇はずいぶん上だが、福岡市議との比較ではそれほど大きな差はない(議員報酬は県議が月額89万円に対し福岡市議88万円)。また、政令市が県並みの権限を持っているため、政令市選出の県議については「何をやっているのかわからない」と一部で不要論さえある。まだしも有権者に働きぶりをアピールできるのは福岡市議の方だろうとは思う。しかし、現実に県議から福岡市議にくら替えしたのは、私が記憶する限り“落ちた人”か“不祥事で辞めた人”だけで、現職はいなかった。格は県議の方が上なのだろう。

 宮浦氏の公式サイトを見ても「次は 市政へ!」というキャッチフレーズはあるが、その理由についてはまったく語られていない。すべての新聞記事やテレビニュースを確認したわけではないが、宮浦氏の転身の事情について触れた報道もなかった気がする。唯一、ネット検索で見つかった地元ネットメディアの記事によると、外井京子氏の早良区転出の方が先に決まったらしい。東区の民主公認との共倒れを防ぐためだったとネットメディアは指摘しており、これが事実ならば、宮浦氏は自ら望んで市議選に転身したのではなく押し出されたということになる。ちなみに、ふくおかネットワークは福岡市長選で民主系の吉田宏氏を支援するなど民主党とは友好関係にある。

 前回県議選の東区、早良区の結果は以下の通りだ。
◆東区(定数4)
当 今林久(自現)25,419
当 大塚勝利(公現)21,352
当 佐々木徹(民現)17,065
当 長裕海(自現)16,619
落 外井京子(ネ新)10,762
落 橋本英一(共新)7,743
◆早良区(定数3)
当 古川忠(無現)26,912
当 新開昌彦(公現)20,673
当 宮浦寛(民現)15,764
落 松永洋幸(無新)9,334
 
 宮浦氏は3位ながら次点に大差を付けて悠々と当選していたが、自民党が候補を立てた場合は苦戦が予想された。一方、外井氏は他区とは言え1万票あまりを獲得しており、民主と福岡ネットワークの票を合わせれば、早良区での民主系の議席維持は可能と見込んだのだろうか。また、宮浦氏は早良区などを地盤とする元民主党代議士の秘書だった人物で、民主側が無理を言いやすかったのではないか、とも想像する。

 今回県議選の早良区の結果はこうなった。
当 大田満(自新)17,441
当 新開昌彦(公現)17,034
当 古川忠(無現)16,817
落 外井京子(無新)8,102
落 山内恵美子(共新)7,978
落 松永洋幸(無新)4,677

 外井氏の得票は、前回宮浦氏が得た票の半分強にとどまり惨敗。一方の宮浦氏も市議選は勝手が違ったのか、得票は4,734票で、最下位当選者に200票あまり届かなかった。こういうのも共倒れというのだろうか。(大田氏の名前を間違っていましたので、訂正しました)
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コメント

非公開コメント

人物の名前は気をつけて

太田満ではなく大田満です。

Re: 人物の名前は気をつけて

大変失礼しました。ご指摘ありがとうございます。本文は修正いたします。