那珂八幡宮の絵馬堂

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 福岡市博多区那珂に那珂八幡宮という神社があり、この神社の鎮座する小山が那珂八幡古墳という福岡平野最古の前方後円墳であることを以前、紹介したことがある(「遊び場だった那珂八幡古墳」)。この神社の絵馬堂が見事だという情報があり、再訪してきた。なるほど絵馬堂の天井には所狭しと立派な大絵馬が飾られ、壮観の一語だった。

 「遊び場だった那珂八幡古墳」でも書いたが、小学生時代の一時期、近辺に住んでおり、この神社では毎日のように遊んでいた。2011年10月にも散策し、古墳の外観などを写真に収めている。にも関わらず、これだけ目立つ絵馬についてはおぼろげな記憶しか残っていなかった。情けないことだが、当時は関心がなく、目には入っても強く印象には残らなかったのだろう。

 掲げられている絵馬は、ざっと数えた限りで40数枚。題材は武者絵、それも合戦等の有名な場面を描いたものが多く、山笠の標題に通じるものがある。奉納者はすべて「那珂子供中」と書かれているが、絵自体はどう見ても子供の作品ではなく、明らかに専門家が絵筆を振るったものだ。

 2012年8月発行の『市史だより』がこれらの絵馬奉納について取り上げているが、それによると、那珂八幡宮氏子の子供たち(男児)が大みそかに家々を回ってご祝儀を集め、すべての家を回り終えた後、新たな大絵馬を奉納する習わしだという。少なくとも100年以上続く行事らしいが、近辺に住んでいた時はこんな伝統が残っているなどまったく知らなかった。

 那珂八幡宮があるのは那珂小学校の校区で、この学校は1,000人近くの児童が在籍する市内有数の大規模校だ。少子化の今では希有な存在だが、それでも絵馬に記された名前で判断する限り、氏子の子供の数は次第に減っているようである。このユニークな伝統を今後も受け継いでいくことができるのか、部外者ながら、気になる。


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