呼子のイカ

旧聞に属する話2010-呼子イカ2

 先日、遊びに来ていた親族が呼子の透明なイカを食べてみたいというので、本当は気乗りしなかったが、大挙して行ってきた。生き造りのうまさが喧伝され、現在では年間100万人もの観光客が呼子を訪れるとか。だから、殿様商売の店もないではない。以前、家族で行ったら、「きょうはイカが少ないので、2人に1人しか出せない。嫌なら他の店に行って」と信じ難い仕打ちを受けたことがあった。それが気乗りしなかった理由だ。

 結果から言うと、今回は料理、店員の対応とも及第点。親族たちも大喜びで、ほっとした。これまでは呼子大橋を渡り加部島の店に入ることが多かったのだが、今回はネットでたまたま目にした本土側の店に入った。後で聞くと、この店こそがイカの活き造り発祥の地らしい。呼子を佐賀県有数の観光地に発展させたパイオニアであったわけだ。

 注文したのは、ほぼ全員が「イカ活き造り膳」(1人前2625円)。メニューの詳細や味については、あちこちで書かれているので省くが、親族たちはイカの刺身が「コリコリして甘い」と驚いていた。普段スーパーなどで売っている真っ白な刺身とは、まったく別の食べ物だったという。

 ところが、あの真っ白な刺身こそがイカの醍醐味という漁師もいるから面白い。この人は福岡県の人なのだが、彼によると、あのヌルッとした感触の真っ白い状態になって、イカはうまみを増すのだという。だから透明なイカがもてはやされる現在の風潮をかなり不審がっていた。私自身は透明なイカ派なので「?」とは思ったが、こんな声もあることは紹介しておく。
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