平和のための戦争展

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 福岡市中央区天神のアクロス福岡で開催されている「平和のための戦争展ふくおか2015」を見てきた。会場には広島・長崎への原爆投下や福岡大空襲の記録写真をはじめ、沖縄の米軍基地、集団的自衛権、原発再稼働への反対を訴える資料約300点が展示され、思いのほか多くの来場者でにぎわっていた。ただ、その多くは私と同じ中高年齢者で、若い人は少なかった。

 「平和のための戦争展」はずいぶん以前から毎年この時期に開かれているはずだが、今年は例年になく注目を集めているらしい。昨年まで3年連続で後援していた福岡市が「特定の主義・主張に立脚している」として突如として今年の後援を拒んだことから主催者側が強く反発、この騒動を複数の地元マスコミが取り上げたためだ。

 ただ、後援と言っても金は全く絡まない名義後援で、これが得られないことによるデメリットは「公民館などの市の施設にチラシを置けない」という程度のものらしい。要するにPR活動に支障が出たわけだが、現実には騒動になったことで関心を呼び、戦争展開幕を伝えた19日の西日本新聞記事によると、初日の来場者は例年の倍以上の383人に上ったという。失礼ながら、私のように野次馬気分で会場をのぞいた人も中にはいたことだろう。

 福岡市が今年に限って後援を拒んだのは、安保法制や原発に絡んで“反・安倍政権”の色合いが極めて強かったためだと報道されている。8月4日の西日本新聞は「特定の主義・主張とは何かを決めるのが、時の担当者の裁量に任されているのはよくない」という識者の談話を交え、批判的に報じていたが、私は後援拒否を決めたのは、担当者レベルなどではなく、安倍首相と懇意とされる高島市長自身ではないかと思う。仮にそうではなくとも、担当者が市長の意を慮り、例年と違った判断をしたのではないだろうか。

 戦争展の主催者は「平和のための戦争展ふくおか」を成功させる会という団体だが、運営団体一覧には日中友好協会福岡支部、福岡医療団、福岡地区労働組合総連合、新日本婦人の会福岡県本部などが並ぶ。地元マスコミの報道では、このあたりの情報が全く省かれていたが、いわゆる共産党系の組織ばかり。後援拒否に対し「許されない」といち早く反応したのも共産党市議団だった。日頃から共産党に叩かれてばかりの市長が、共産党色の強い催しに思い切りノーを出し、溜飲を下げただけの話ではないかという気もする。蛇足だが、戦争絡みの展示は見慣れた写真ばかりだった。
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