変貌する那の津通り沿線

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 福岡市中央区舞鶴3の旧・浜の町病院跡地で、すぐ東隣から移転してくる福岡法務局の新庁舎(福岡第一法務総合庁舎)建設工事が進んでいる(写真1枚目)。新庁舎は地上8階建て。本体工事を請け負っているのはフジタで、落札額は26億5,100万円。設計、電気・機械設備工事、エレベーター設置までを含めた総事業費は42億円を超える。2017年6月完成の予定らしい。

 法務局があるのは那の津通り(写真2枚目、那の津口交差点から撮影)から少し南に入った場所だ。那の津通りは市の東西を結ぶ幹線道路の一つで、博多区千鳥橋から中央区西公園下交差点までの約4㌔。同じ東西幹線の明治通り、昭和通りに比べて集客施設などが少なく、比較的地味なイメージだったが、数年前から、公共施設の移転・新築などが相次ぎ、徐々に装いを変えつつある。

 最初に移転したのは、国家公務員共済組合連合会運営の浜の町病院で、老朽化等を理由に2013年10月、近くの中央区長浜3に新築移転。冒頭書いたように、この跡地には福岡法務局が新築移転する。

 昨年4月には、大名、舞鶴、簀子の3小学校と舞鶴中学校を統合して舞鶴小中学校が開校。これに伴い閉校となった同じ那の津通り沿いの旧・簀子小学校跡地では間もなく、校舎解体工事が完了する。校舎の跡地利用は未定だが、グランド、体育館は地域のスポーツ施設としてそのまま存続している。舞鶴小中学校の西隣にある福岡地方・高等検察庁、福岡市立少年科学文化会館はいずれも、再開発中の九大六本松キャンパス跡に移転予定。両施設の跡地は舞鶴小中学校の第2グランドとして活用されることが決まっている。

 那珂川沿いの須崎公園には県立美術館、福岡市民会館が並んでいるが、いずれも完成から半世紀以上が経ち、老朽化が目立っている。それぞれの将来構想検討委員会などからは建て替えが提言されており、遠からず解体されるのは確実だが、県、市の財政事情もあってか、新しい施設の整備計画案はまだ具体的にはなっていない。

 那の津通りと言えば、通りの両側に対峙するように建っていた地元予備校・水城学園、九州英数学舘の大校舎、長浜ラーメン、KBCのタワーレコード等々、昭和時代のイメージが未だに私には強い。だが、写真撮影がてら改めて通りをじっくり歩いてみて、ファミリー向けと思われる小ぎれいな高層マンションがずいぶん増えていることに気付いた。

 舞鶴小中学校の開校は、市中心部の児童・生徒数減少に伴うものだが、校区内の世帯数・人口はむしろ増加傾向にある。2010年3月末には12,697世帯、19,059人だったのが、今年3月末現在では14,296世帯、21,116人で、増加率は実に10%を超える。この人口増加はまだ、児童・生徒数の増加には結びついていないようだが、通り一帯では旧・浜の町病院の寮跡地をはじめ、なおもマンション建設が予定されていると聞く。舞鶴小中学校の今後の発展次第では、市中心部に近いビル街でありながら、子育て世帯でにぎわうという珍しい地域に変貌していく可能性があると思った。

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 1946年5月5日に開館し、プラネタリウムなどが人気だった少年科学文化会館。今年度末限りで閉館し、九大六本松キャンパス跡に2017年完成予定の複合ビルに再整備される予定だ。名前も福岡市科学館に変わる。

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 市民会館は1963年10月の開館。拠点文化施設専門委員会は4年前、「再整備が必要」と福岡市に提言したが、その後、具体的な動きはない。再整備場所は未定で、必ずしも現地建て替えということではないらしい。
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