お石トンネルが景観大賞

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 太宰府市景観・市民遺産審議会が選定する第2回「だざいふ景観賞」の景観大賞に宝満宮参拝隧道が選ばれたと西日本新聞が報じていた。歴史を感じさせる赤煉瓦造りのトンネルで、小学生時代、遠足で宝満山に登る度に通った記憶がある。ここを抜けると、登山口の竈門神社(宝満宮)まで1㌔あまり。子供時代から標準体重を大きくオーバーし、登山が大嫌いだった私はトンネルをくぐる時はいつもいつも憂鬱な気分だった。

 このトンネルを1928年(昭和3年)に建設したのは麻生財閥の創業者で、“筑豊の炭鉱王”の一人、麻生太吉。元首相・麻生太郎氏の曽祖父に当たる。西日本新聞記事では建設の目的を<1>太宰府天満宮~竃門神社参拝ルートの短縮を図った<2>天満宮境内奥で茶屋を営む女性“お石さん”に惚れた太吉が、竃門神社近くに自宅があった“お石さん”が通いやすいようにした――の2説があるとし、<2>にちなんで「お石トンネル」の別名があると紹介している。

 別名も何も地元では一般的に「お石トンネル」と呼ばれているはずで、地元民ではないが比較的近隣に住んでいたことのある私も、「お石トンネル」の名前で覚えていた。建設者や命名の謂われまでは知らなかったが。宝満宮参拝隧道なるいかめしい正式名があったことはこの記事を読んで初めて知ったぐらいだ。

 なお、“お石さん”とは実在の女性。「筑前太宰府お石茶屋」は現存しており、この茶屋の先にトンネルがある。麻生グループのサイトには、生前の“お石さん”が太吉とのロマンスを頑強に否定していたとのエピソードが紹介されているが、無味乾燥な<1>説よりも<2>説の方がやはり面白みはあるとは思う。


     ◇

 話は変わるが、福岡市美術館で来年2月21日まで『モネ展』が開催されている。福岡市美術館と言えば、2010~11年の年末年始、『シャガール展』開催中にもかかわらず連続9日間の休館をやってのけ、美術ファンから猛烈な批判を浴びたことがある(「年末年始でシャガール展休館」)。今回も同じ過ちを繰り返しているのではないかと疑ったが、12月28日~1月4日は例年同様に休館ながら、『モネ展』会場に限り、1月2、3日は特別開室するという。
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