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# ホークスタウン再開発

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 福岡市中央区のヤフオクドームに隣接する商業施設「ホークスタウンモール」が2016年春で閉鎖され、事実上所有する三菱地所が新施設に建て替えるというニュースが年末に飛び込んできた。マンション併設も検討されているという。報道機関は淡々と報じただけだったが、意外にも(?)高島宗一郎・福岡市長が問題提起してくれた。「今でもホークス戦開催時などヤフオクドーム周辺は大渋滞している。交通対策をどう考えているのか」。

 28日に行われた今年最後の記者会見で、記者からホークスタウン再開発構想について感想を問われ、マンション併設に非常な懸念を示したのだ。市の公式サイトで公開されている会見の動画によると、市長は「イベント時にはマンション住民が家に近付くこともできないのではないか」などと述べたうえで、「ヤフオクドーム周辺は福岡市民にとってのエンターテイメントゾーン。うるさいからと言って(新マンション住民から)規制を求められても困る」とあらかじめクギを刺すような発言もしている。

 市の交通対策を考えるのは市長のはずであり、「お前が言うな」「責任放棄」といった批判はあるだろう。しかし、「民間事業者は開発だけして、トラブルは税金を使って解決しろでは、それは違う」という市長発言にも一理あると思う。

 ホークスタウンモール、及びヤフオクドームがあるのは市営地下鉄唐人町駅から徒歩十数分の埋め立て地。都市高速も近くを走っているが、メインのルートは「よかトピア通り」という片側2車線の市道だ。駅からそこそこの距離があるため、車を使う利用者は少なくなく、ホークス戦やコンサートなどのイベント開催時にはこの市道や周辺道路はとんでもなく渋滞する。

 しかし、ホークス戦やEXILEのコンサートには万難を排してでもファンは駆けつけるが、交通の便が悪い商業施設にはわざわざ人は行かない。ホークスタウンモールのテナントは最盛期の100から現在はわずか37まで減っており、フロアによってはシャッター街と化している。写真は30日に撮影したものだが、夕方の早い時間だったのに人影はゼロに等しかった。

 もともとこの埋め立て地は職住近接をセールスポイントにした住宅地が計画されていた。だから貧弱な交通基盤しか整備されなかったのだが、途中で大幅変更され、ドーム球場という巨大な集客施設が誕生した。この計画変更こそが様々な問題の遠因だとは思うが、こればかりは今さら言っても仕方がない。

 現在のところ、三菱地所が公式発表しているのはホークスタウンモールの営業終了と建て替えだけで、その後の計画については「大型商業施設を中心とした再開発の実施を予定しておりますが、具体的な計画内容、名称、事業スケジュール等については、現時点で決定している事項は無く、今後検討してまいります」(同社ニュースリリース)としか明らかにしていない。従って新聞等が報じるマンション併設構想が事実かどうかはわからないが、仮に事実ならば、三菱地所サイドが交通対策についてどのような考えを持っているのか、市長だけでなく多くの市民が知りたいところだろう。

 市長の会見での発言を聞く限り、周辺地域に相当の負荷を掛けかねない構想であるにもかかわらず、三菱地所からの事前相談などは一切ないらしい。全国各地で大規模開発を手掛ける同社にとっては一案件にしか過ぎないのだろうが、福岡市や周辺住民を甘く見ているのは確かだ。甘く見られる福岡市の情報収集能力にも不安が残る。
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駄田泉

管理人:駄田泉
福岡の中小企業に勤める定年間近の中年オヤジです。物忘れが激しくなったため、ボケ防止のためにブログを書いています。主に福岡の情報を紹介していますが、タイトル通り、新しい話は何もありません。Twitterではたまに、胡散くさい情報を発信。