渋谷暴動

IMG_0906b.jpg

 1971年の渋谷暴動で警察官一人を殺害したとして指名手配されている中核派の活動家、大坂正明容疑者のアジトを警視庁が捜索したとの報道が先頃あった。と言ってもネットで記事を読んだだけで、福岡市内で配られている新聞には記事は見当たらなかった。45年前に東京で起きた事件。九州人の興味はひかないと思われたのだろうか。

 渋谷暴動とは1971年11月14日、沖縄返還協定の批准阻止を訴え街頭行動を行っていた過激派の一部が、警戒に当たっていた当時21歳の警察官を襲い、鉄パイプで乱打したうえ火炎瓶を投げつけて殺害したという事件だ。主犯格の男には無期懲役判決が下され、現在も徳島刑務所で服役中。彼は無実を訴え、再審を求め続けているという。

 45年前の事件でありながら大坂容疑者の時効が成立しなかったのは、共犯者一人の公判が精神疾患により止まり、彼の時効も停止していたためだ。そのうえ2010年の刑訴法改正で殺人の時効そのものが撤廃されてしまった。共犯者の精神疾患は大坂容疑者にとっては痛恨事だったことだろう。

 大坂容疑者は現在66歳だが、手配のポスターには20歳代初めの頃の顔写真が掲載されている。このシャープな顔立ちには見覚えがあると思ったら、2014年3月、JR山口駅の掲示板で横山ゆかりさん捜索への協力を呼び掛けるポスターを撮影した際、その横(向かって左側)に貼られていたのが大坂容疑者のポスターだった。しかし、仮に幼馴染であっても45年ぶりに出会ったら、顔を見てわかる自信が私にはない。ましてポスターに掲載された若者時代の顔を参考に、66歳の男を識別するなど普通の人には到底無理だろう。警察側も数年前、中高年となった大坂容疑者の想像図を作り、公開したようではあるが…。

 ちなみに右側は97年8月、山口組最高幹部の宅見組組長らを射殺したとして手配されていた財津晴敏容疑者(現在は受刑者)の手配ポスター。実は彼は2013年6月に逮捕されており、この写真を撮影したのはちょうど無期懲役の一審判決が下された頃だった(その後、無期懲役が確定)。はがし忘れだったのだろう。JR山口駅の掲示板にはこのほかにも多数の手配ポスターが貼られ、日本の未解決凶悪事件の見本市のようだった。福岡ではあんな掲示板は見たことがない。
関連記事
スポンサーサイト
[Edit]

コメント

非公開コメント