消え行くホークスタウン

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 福岡市中央区地行浜のヤフオクドーム横にあるホークスタウンモールを24日、のぞいてきた。5月8日で営業を終了するZepp福岡以外の施設は今月末での閉鎖が決まっており、残すところ1週間。もともと空き店舗が異様に多かったショッピングモールだが、閉鎖前に退店した店舗も少なくなく、もはや“明るい廃虚”状態だ。モールの信託受益権を持つ三菱地所は昨年暮れ、建て替えの方針を公表したが、具体的な計画案は未だ明らかにしていない。

 人通りのほとんどない一角に「約16年間、本当にありがとうございます。」と題したお別れのあいさつが掲示されていた。その中にも書かれていたが、モールの誕生は2000年4月。1988年の福岡移転以来、長く苦闘を続けてきたダイエーホークスがパリーグ初優勝、そして日本一に輝いた翌年のことだった。ダイエー側は最初、現在のヤフオクドームのほかに「ファンタジードーム」というドーム型商業施設を建設する計画を立て、施設運営を担当する子会社は「ツインドームシティ」を名乗っていた。景気の悪化もあってか、着工は遅れに遅れた挙げ句、現在の姿に落ち着いたが、わずか16年で歴史を閉じる。

 福岡市では、このほかにも今月末で消え去る施設が少なくない。最も惜しまれているのは中央区舞鶴2の那の津通り沿いにある少年科学文化会館のようだが、ここは来年10月、九大教養部跡地に出来る複合施設に「福岡市科学館」と名を変えて再オープンすることが決まっている。閉鎖を嘆き悲しむ人が本当に多いのは、東区蒲田5にある東部余熱利用センターではないだろうか。ごみ焼却施設の余熱を活用した大浴場と休憩室があり、利用料は無料。近隣住民や、立花山・三日月山の登山客など年間3万数千人の市民が立ち寄っていた。

 市が閉鎖を決めたのは、1978年4月完成の施設は老朽化が進み、改修や維持・管理に多額の費用が掛かる、というお役所お決まりの理由だ。高齢者からは「私たち、年配の者は風呂が楽しみで生きています。閉館しないでください」といった声が寄せられていたが、市側は地元には「代わりにシャワー施設を整備しますから」と理解を求めていたらしい。コストが掛かる話なので閉鎖の良し悪しは判断がつかないが、風呂でくつろぎ休憩室で談笑を楽しんでいた高齢者に対し「代わりにシャワーを」というのは全然違う気がする。

 中央区大名2にある青年センターも今月末で閉館する。市の目抜き通り、明治通り沿いにある鉄筋5階建ての建物で、1968年10月に開館した。開館当時は中卒で就職する若者も一定数おり、彼らを対象にした教養講座などがかつては多数開かれていたという。現在は自習やサークル活動の場となっていたが、交通の便が良いこともあってか今なお年間5万人近い利用者があった。決して「役割を終えた」わけではないと思うが、市側が隣接する旧・大名小学校跡地との一体活用を打ち出し、取り壊しが決まった。今週末に華々しくお別れイベントを開く少年科学文化会館とは対照的に、静かに消え去るようで、最終日の3月31日は臨時休館となっている。

 旧大名小跡地がどうなるかについては市が先頃、『旧大名小跡地まちづくり構想』なるものを発表した。私の理解力、想像力が劣っていることもあって、これを読んでもさっぱりわからないが、“新たなビジネスを支え、訪れる人たちへの情報提供やおもてなしを行い、人や企業の交流を促し、防災と暮らしを支える機能”などを持った街となるらしい。やはり、さっぱりわからない。跡地利用の完成を待とう。


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